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【PR】評論家・山之内正が実力をチェック

CDリッピング用途の「筆頭候補」! パイオニア製外付けBDドライブ最新機「BDR-X12J-UHD」「BDR-X12JBK」の魅力

公開日 2020/03/12 06:30 山之内 正
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高度なエラーチェック機能を持つリッピングソフトを使う方法もあるが、WindowsだけでなくMac用のソフトでも設定がかなり複雑でハードルが高い。PureReadなら普段使っているリッピング環境そのままで読み取り精度を高め、データの忠実度を正確に管理できる。音質にこだわる音楽ファンにも幅広くお薦めできるのはそこに理由がある。

背面にはPC等との接続用のUSB Type-B端子と電源端子を装備。USB Type-B to Aケーブルが付属する

アンネ・ゾフィー・ムターの《アクロス・ザ・スターズ》をBDR-X12J-UHDを用いてリッピングし、Audirvanaで再生する。新しいディスクなので傷もなく、読み取りエラーも発生しなかった。

このアルバムの聴きどころは立体的な音場のなかで独奏とオーケストラが自在に交錯して深みのあるステージが展開すること。そしてジョン・ウィリアムズの編曲はとても繊細で、打楽器や弦楽器のピチカートを駆使して演奏効果を高めている。小さな音でトライアングルを鳴らす箇所など、他の楽器に埋もれてしまうような音もすべて鮮明に聴き取れるように再生するのは、ハイレゾ音源ならともかく、CDではかなり難度が高いのだが、今回聴いた条件ではアレンジの工夫を細部まで鮮明に聴き取ることができた。

アバド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団のシューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》は購入後25年以上経っているCDで、CDプレーヤーでもパソコン+ドライブでも再生が安定しない。BDR-X12J-UHDでリッピングすると、エラーがかなりの頻度で発生し、状態の良いCDに比べて多少時間がかかるが、パーフェクトモードで無事に読み取ることができた。CD再生では音質がくもりがちだった第2楽章も本来の見通しの良い響きを取り戻し、木管楽器の豊かな表情が蘇った。

取材時のようす

■「できるだけ優れた音質でCDの音楽データを手元に確保しておくことは大きな意味がある」

PureReadのユーティリティ画面で読み取り状況をモニターしながらCDをリッピングしていると、CDの劣化はゆっくりだが着実に進んでいることを思い知らされる。以前のレポートで試した傷の多いCDを今回も再生してみたが、1年前よりもエラーの発生頻度が増えていた。マスターモードではまだ読み込める状態だが、パーフェクトモードでは最後のトラックで読み取りが中断してしまう。やはりそうなる前にできるだけ早くPureReadを活用し、正確なデータを取り込んでおくことが大切と痛感した。

いよいよ日本でも高音質ストリーミングが音楽ファンに浸透し始めたが、ライブラリのラインナップや使い勝手にまだ課題があり、短期間でCDを置き換えることはなさそうだ。そんな状況だからこそ、できるだけ優れた音質でCDの音楽データを手元に確保しておくことは大きな意味がある。

(協力:パイオニア株式会社)

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