【PR】アンテナまで自社設計
パナソニック初の完全ワイヤレスで勢力図が一変? ノイキャン「RZ-S50W」/スタンダード「RZ-S30W」レビュー
サウンドを決める音響技術の設計もRZ-S30W独自のもので、直径6mmダイナミックドライバーを搭載し、空気の流れを作り出すエアーダクトをハウジング内側に配置している。
ワイヤレス性能はRZ-S50Wと同じく、スマホとのペアリングは左右独立受信方式、Bluetooth5.0対応でAACコーデックにも対応というスペックだ。バッテリー駆動時間はイヤホン本体のみで7.5時間、充電ケースと合わせて合計30時間に対応している。
RZ-S30Wのイヤホン筐体は、RZ-S50Wよりもひと回り小さい専用設計。共通点として、フェイスプレートの全面タッチパネルによる再生/一時停止、音量調節までの一通りの操作が可能な点、またタッチパネル基板にBluetoothアンテナを共用する「タッチセンサーアンテナ」を搭載するところは同様だ。
専用アプリ「Panasonic Audio Connect」も共通で、「バスエンハンサー」「クリアボイス」のサウンドモード設定も行える。なおノイズキャンセリング機能はないものの、外音取り込み機能は備えられている。
RZ-S30Wも、iPhoneと組み合わせてサウンドをチェック。RZ-S50Wと同じく女性ボーカルの楽曲を聴くと、音質傾向は中高域に強めのエネルギー感を出しながら、華やかで粒立ちも良い。高域までキレ良く鳴らす現代的なサウンドだ。艶やかな声の押し出しの強さも備えているし、低音も張り出してしっかり量感を確保するようだ。
ロックバンドの楽曲では、ボーカルの声の通りの良さ、そして楽曲内で用いられるピアノの華やかで瑞々しい音に感心した。ドラムも臨場感たっぷりに再現し、曲を盛り上げる勢いがある。
ビリー・アイリッシュの『bad guy』では、ゴリゴリとした重低音にボリューム感があり、密度の高い音楽空間に没頭させてくれる。華やかで粒立ちの良い中域のお陰で、女性ボーカルの声も低音に埋もれず、クリアに発揮される所が良く出来たバランスだ。
パナソニックの完全ワイヤレスとしてはスタンダード機にあたるRZ-S30Wだが、市場の中ではサウンドで勝負する “高音質スタンダード” といえるだろう。RZ-S50Wともひと味異なる音質チューニングなので、サウンド重視で完全ワイヤレスイヤホンを探しているなら、是非ともRZ-S30Wもチェックしてみてほしい。
(協力:パナソニック)