【PR】2ブランドから登場の新製品の魅力を探る
音もデザインも良いという贅沢。ELAC「DBR 62」/Carot One「ERNESTOLO 50k LIMITED」レビュー
90年以上の歴史のなかで培ってきた技術を開発に注ぎ込むスピーカーメーカー独ELACと、コンパクトながら高品質なオーディオコンポーネントを多数ラインナップする伊Carot One。この2つのブランドから、それぞれの特色を大いに備えた新製品が登場した。両モデルのサウンドを生形三郎氏がレビューする。
■人気エントリーシリーズをベースとしたスペシャルチューン機「DBR 62」
“Debut Reference”「DBR 62」は、かねてよりELACが展開してきたDebutシリーズに、スペシャルチューニングを施したモデルだ。Debutは、KEFやTADで辣腕を振るった世界的なスピーカーエンジニア、アンドリュー・ジョーンズがELAC移籍当初より手掛けてきたエントリーシリーズで、DBR 62は、Debut1.0に続いて発表されたDebut2.0シリーズ内の、日本未発売の2ウェイブックシェルフ「Debut B6.2」をベースに作られたスピーカーだ。
デザイン面では、ファブリック調のマグネット式サランネットやウォルナット風仕上げのキャビネットが採用され、レトロモダンなルックスとなり、同社の新たな方向性を窺わせる仕様となっている。
音響的には、トゥイーターは新開発され、上位シリーズVELAで採用されていたウェーブガイドを搭載することで、高域の歪みを抑えると共に放射特性を向上。トゥイーターを保護するグリルも、ハニカム形状へと変更されている。
ウーファーは、従来のDebutシリーズで採用されていた165mmアラミドファイバーコーンを採用しながら、フレームが高剛性なアルミ・ダイキャスト製に変更され、ドライバーユニットの振動を抑えると共にバッフル強度も高めた。さらに、トップパネルとサイドパネルのジョイント方法を改良したことでも箱の強度が大幅に向上したといい、より確かな描写力が追求されている。
また、バスレフポートも一新され、従来的な丸形ポートから、内部がフレア状のスリットタイプになると共に、内側にはゴム系のダンピング材が用いられるなど、低域再現の質感向上が図られていることが分かる。
■「Carot One史上、最強」ともいうべきERNESTOLOの限定モデル
Carot Oneの「ERNESTOLO 50k LIMITED」は、以前にこちらの記事でもご紹介した「ERNESTOLO 50k EX」の限定モデルとして新登場した製品だ。
そもそもCarot Oneは、イタリアはナポリで生まれたミニマム・ハイエンド・ブランドで、手のひらサイズの筐体に真空管を搭載した小型オーディオ機器の火付け役とも言える存在。そんな同社のニューラインアップとして、2010年発表の同社デビュー作であるERNESTOLOを甦らし、シャープなデザインを纏って登場としたのがERNESTOLO 50k EXであった。
ERNESTOLO 50k EXはスクウェアなボディで、前面に配された真空管を保護するガラス製のブロックが目を惹くデザインが印象的だ。管球増幅によるプリアンプ部とクラスD増幅によるパワーアンプ部を、それぞれアルミ削り出し材によって別筐体で構成。さらに、プリアンプ部は、電源系と信号系基板をセパレートするという、小型ながらも本格的な設計となっている。入力はRCAと3.5mmミニジャックの2系統で、出力は25W+25W(4Ω)を確保。その美しいデザインと確かな音質が話題を呼び、現在は既に完売している。
そして今回、大幅なバージョンアップを経て、日本国内120台限定で登場したのが「ERNESTOLO 50k LIMITED」なのである。筐体のカラーがブラックになると共に、プリアンプ部に使用していた真空管に、贅沢にも、1970年代に製造されたムラード製の軍用高信頼管「CV4003/M8136」を採用。さらにはオペアンプに最高級グレードに位置する、1990年代に製造されたバーブラウン製のOPA627AUを奢り、 2回路化基板に実装してデュアル構成とするという、相当なグレードアップがなされている。まさに、「Carot One史上、最強のERNESTOLO」と呼べる構成になっている。
■人気エントリーシリーズをベースとしたスペシャルチューン機「DBR 62」
“Debut Reference”「DBR 62」は、かねてよりELACが展開してきたDebutシリーズに、スペシャルチューニングを施したモデルだ。Debutは、KEFやTADで辣腕を振るった世界的なスピーカーエンジニア、アンドリュー・ジョーンズがELAC移籍当初より手掛けてきたエントリーシリーズで、DBR 62は、Debut1.0に続いて発表されたDebut2.0シリーズ内の、日本未発売の2ウェイブックシェルフ「Debut B6.2」をベースに作られたスピーカーだ。
デザイン面では、ファブリック調のマグネット式サランネットやウォルナット風仕上げのキャビネットが採用され、レトロモダンなルックスとなり、同社の新たな方向性を窺わせる仕様となっている。
音響的には、トゥイーターは新開発され、上位シリーズVELAで採用されていたウェーブガイドを搭載することで、高域の歪みを抑えると共に放射特性を向上。トゥイーターを保護するグリルも、ハニカム形状へと変更されている。
ウーファーは、従来のDebutシリーズで採用されていた165mmアラミドファイバーコーンを採用しながら、フレームが高剛性なアルミ・ダイキャスト製に変更され、ドライバーユニットの振動を抑えると共にバッフル強度も高めた。さらに、トップパネルとサイドパネルのジョイント方法を改良したことでも箱の強度が大幅に向上したといい、より確かな描写力が追求されている。
また、バスレフポートも一新され、従来的な丸形ポートから、内部がフレア状のスリットタイプになると共に、内側にはゴム系のダンピング材が用いられるなど、低域再現の質感向上が図られていることが分かる。
■「Carot One史上、最強」ともいうべきERNESTOLOの限定モデル
Carot Oneの「ERNESTOLO 50k LIMITED」は、以前にこちらの記事でもご紹介した「ERNESTOLO 50k EX」の限定モデルとして新登場した製品だ。
そもそもCarot Oneは、イタリアはナポリで生まれたミニマム・ハイエンド・ブランドで、手のひらサイズの筐体に真空管を搭載した小型オーディオ機器の火付け役とも言える存在。そんな同社のニューラインアップとして、2010年発表の同社デビュー作であるERNESTOLOを甦らし、シャープなデザインを纏って登場としたのがERNESTOLO 50k EXであった。
ERNESTOLO 50k EXはスクウェアなボディで、前面に配された真空管を保護するガラス製のブロックが目を惹くデザインが印象的だ。管球増幅によるプリアンプ部とクラスD増幅によるパワーアンプ部を、それぞれアルミ削り出し材によって別筐体で構成。さらに、プリアンプ部は、電源系と信号系基板をセパレートするという、小型ながらも本格的な設計となっている。入力はRCAと3.5mmミニジャックの2系統で、出力は25W+25W(4Ω)を確保。その美しいデザインと確かな音質が話題を呼び、現在は既に完売している。
そして今回、大幅なバージョンアップを経て、日本国内120台限定で登場したのが「ERNESTOLO 50k LIMITED」なのである。筐体のカラーがブラックになると共に、プリアンプ部に使用していた真空管に、贅沢にも、1970年代に製造されたムラード製の軍用高信頼管「CV4003/M8136」を採用。さらにはオペアンプに最高級グレードに位置する、1990年代に製造されたバーブラウン製のOPA627AUを奢り、 2回路化基板に実装してデュアル構成とするという、相当なグレードアップがなされている。まさに、「Carot One史上、最強のERNESTOLO」と呼べる構成になっている。