【特別企画】愛用システムから新たな感動を引き出す
フルテック「NCF Booster」がヒットしている理由は? ラインナップ検証で劇的効果を実感
「NCF Booster-Brace」は端子周りをガード
■振動や静電気だけでなく、電磁波にも効果のある印象だ
続いて、もうひとつの作動原理を持つのが、電源タップなどに装着して使う「NCF Booster-Brace」と、「NCF Booster-Brace-Single」。両者に共通の黒く見える本体はナイロン樹脂で、NCFを調合。シルバーのハウジング部は特殊なアルミ合金をブラスト処理した上で、さらにアルマイト仕上げされている。内部は入り組んだ構造で、半密閉型。この空気室内部で、振動をコントロールする抵抗成分に空気を使っているという。
正直、実際に聴くまではこれほど効果があるとは理解できないだろう。筆者もそうだった。そもそも電源タップのコンセント部は、ミクロ単位とは言え強めに振動しており、その振動をコントロールする要素と、プラグ部を振動や静電気、あるいは個人的な推測だが電磁波から守る要素の二つが相乗している。
聴き始めてすぐに音自体の暴れが相当に抑制されているのが分かる。音色的な歪みっぽさもかなり減少。ことに、高域のニュアンスが良く出てくるのは特筆しておきたい。特にライブ盤であれば、現場の空気感が濃密に出てくることに驚かされるだろう。
ちなみに「NCF Booster-Brace」よりも、「NCF Booster-Brace-Single」の方が音の変化率は大きい。平たく言えばよく効く。コンポーネントのIECインレットの周囲に邪魔なものがなければ、ここもぜひ試したいポイントだ。
以上に加えて、ひとつのシステムに対して「NCF Boosterシリーズ」を2つ、3つ、4つと増やしていっても音が死ぬことがなく、モノトーンにもならないことを最後に強調しておきたい。実際に使うまではなかなか信じられないとは思うが、なぜこんなにもヒット作になっているのか。稀有な存在のアクセサリーだと思う。
【NCF Boosterシリーズの仕様】
【NCF Booster】●クレイドル:カーブドタイプ●トップクランプ:特殊ステンレスブロックとオーディオグレードNCF調合ナイロン樹脂●高さ:一番低い位置17mm、延長140mm(オプション追加可能)●外部サイズ:約94×99.7mm●質量:基本設定580g、延長設定630g
【NCF Booster-Signal】●クレイドル:フラットタイプ●高さ:一番低い位置44mm、延長142mm(オプション追加可能)●外部サイズ:約94.1×99.7mm●質量:基本約280g、延長約340g
【NCF Booster-Signal-L】●クレイドル:フラットタイプ●高さ:一番低い位置23.8mm、延長81.4mm(オプション追加可能)●ベースユニット外部サイズ:89.8×66.0mm●外部サイズ:46W×106L×23.8Hmm●質量:基本約130.5g、延長約177.5g
※以上3モデルの付属品:エクステンションシャフトバー×2本、固定リング×2本、特殊PU滑り止め透明マット×4個
【NCF Booster-Brace】●構造:マルチマテリアルハイブリッド●本体:NCF調合ナイロン樹脂(静電効果)●ハウシング:特殊アルミ合金ブラストおよびアルマイト処理●サイズ:約54W×35H×106Lmm●質量(ネット):約100g
【NCF Booster-Brace-Single】●構造:マルチマテリアルハイブリッド●本体:NCF調合ナイロン樹脂(静電効果)●ハウシング:特殊アルミ合金ブラストおよびアルマイト処理●サイズ:約54.3W×38.5H×64.8Lmm●質量(ネット):約67.5g
※Braceの付属品:特殊粘着両面テープ(本体装着)とスペア(強力粘着、残留接着剤なし)