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プロ向けの実力を自宅でも!JBL PRO「104-BT-Y3」はオーディオファン“必聴”スピーカー

公開日 2020/10/08 06:40 高橋 敦
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使いこなしの可能性を広げる豊富な入力

一般的なデスクトップスピーカーやBluetoothスピーカーに対する、104-BT-Y3の優位性の一つが、入力端子の充実ぶりだ。3.5mmミニ端子とRCA端子に加えて、6.35mm端子でのバランス入力まで備えている。コンシューマー向けのDAPやデスクトップDACはもちろん、ハイエンド機やプロシューマーDACとの組み合わせにも対応するわけだ。

フロントパネル

スピーカーとしてのクオリティが高いので、DACのグレードアップはしっかりと音に反映される。導入してから当面は、PCの3.5mmヘッドホン出力から接続する手軽な環境で楽しみ、もっといい音で聴きたい欲が高まったらDACも導入するなど、プランを立てておくのもよいだろう。

入力の数が多いので、多数のソースを随時切り替えるような運用もできる。たとえば、RCAでPC、Bluetoothでスマホと接続しておき、映像コンテンツを楽しむときは画面の大きなPC、サブスクで音楽を流しておきたいときは手元のスマホと、スピーカー側の入力を切り替えて使い分けるもよさそうだ。

それに映像コンテンツ再生時の有線接続は、映像と音声の音ズレ問題の回避策としてもおすすめ。特に音楽系の映像コンテンツでは、演奏の動きと音のズレが目立ちやすい。どんどん増えてきている配信ライブを引っかかりなく満喫するためにも、本機のようなハイクオリティスピーカーによる有線接続を活用してほしいと思う。

プロ向けながらホームユースでも使いやすい操作性

プロシューマー機器にありがちな厄介さに「音はいいんだけど操作性がホームユース向きではない」といったものがあるが、このモデルではそこも問題ない。

プロユースパワードスピーカーの例に洩れず、電源スイッチは背面に配置されているが、前から手探りでオンオフしやすい場所と大きさ。それに一定時間信号の入力がないと、スタンバイモードに自動で切り替わる機能も用意されているので、「基本的に電源は常時オン」運用でも大丈夫だろう。

マスタースピーカーの背面端子部

一方、ボリュームノブ、そして豊富な入力を切り替えるインプットセレクターはフロントパネルに配置。操作感が秀逸で、ボリュームノブには0〜10まで0.5刻みの細かなクリックが設けられている。本来は制作作業時に、決まった音量に狂いなく設定するための機構だと思うが、結果的に、回す際に指先へ伝わる感触が実に心地よいものになっている。

回すとき指先に伝わる感触が実に心地よい

もちろん狙い通りの音量設定もしやすい。ホームユースやデスクトップユースでは、小さめの音量での利用が多く微妙なノブ操作が増えるが、無段階ではなくクリック式のため、むしろ好みの音量に調整しやすいのだ。それ以上の微調整は、PCやDACの側の音量調整を組み合わせるとよいだろう。

インプットセレクターも使いやすい。各入力を示す文字の印字&インジケーターランプのおかげで、現在セレクトしている入力が一目瞭然だ。その下には3.5m入力を配置。これがフロント側にあることで、DAP等を一時的に接続したいときにサッと対応できる。

セレクト中の入力ソースもわかりやすい

フロントパネルにはヘッドホン出力端子も装備されている。PCのヘッドホン端子を本機との接続に使っている場合であっても、パススルーのような感覚で利用できそうだ。

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