【PR】半密閉で自然なリスニング感も両立
抜群のNC効果+極上の完成度に脱帽、Jabraの完全ワイヤレス「Elite 85t」レビュー
■サウンドは原音忠実なフラットさを継承。音楽ジャンルを問わず楽しめる
Jabra Elite 85tもまた、ほかのラインナップと同様にフラットで色づけがなく、原音を忠実に再現するJabraのシグネチャーサウンドを受け継いでいる。あらゆるジャンルの音楽再生と素直にマッチするだろう。ずっとこのイヤホンで音楽を聴いていたくなるような安心感がある。そして静かに強くユーザーを引きつける力強いサウンドが、Jabra Eliteシリーズに共通する魅力だと思う。
ボーカルやピアノのメロディはニュアンスに無用な脚色はしないが、ディティールまで驚くほど立体的に描く。オーケストラの演奏では弦楽器、金管楽器の抑揚感がとても華やかで、ゆったりと響くきめ細かな余韻が耳に潤いを与えてくれる。
ハウジングが半密閉型のイヤホンでありながら、低音再生はタイトに引き締まっている。量感も豊かなビートがずんと体の芯に響く。12mmの大口径ドライバーは本当に鳴りっぷりが良い。その上で、アップテンポなロックやEDMのリズムセクションは切れ味にも富み、足下は軽やかだ。ジャズのビッグバンドの演奏は緊張感あふれるスリリングな展開をのめり込みながら聴いた。
■ノイキャン性能をチェック!半密閉型の開放感もありながら、しっかりノイズを低減
ANC機能をオンにし、静かな環境で音楽を再生すると、ディティールを正確に拾い上げる。騒音の多い場所ではバスの走行音、エアコンのファンノイズなど持続的に響く低音をパワフルに打ち消す。
また駅の改札や大勢のひとでにぎわう商業施設の店内でも、人の話し声に邪魔されることなく音楽再生に集中ができた。半密閉型ハウジングの効果による自然な解放感を得ながら、力強くシャープな低域も楽しめる贅沢な音楽体験は、本機ならではの魅力と言える。
Jabraが初期に発売した完全ワイヤレスイヤホンに比べると、ヒアスルー機能をオンにした際のマイクノイズもまた大きく改善されていると感じた。周囲の環境音を自然なバランスで再生中の音楽とミックスしてくれるので、屋外で音楽を聴く場面ではぜひ積極的に使いたい。ビデオ会議などで長時間利用する際にはヒアスルー機能をオンにすると、周囲の音にも注意が向けられ、疲れにくく感じるだろう。
また、フィット感を高めた新開発のシリコンイヤーピースによる遮音効果と相まって、ヒアスルー機能をオンにした状態でも音楽やハンズフリー通話の音声はインパクトが削がれることなく、エッセンスをダイレクトに届けてくれる。本体はIPX4相当の防滴対応としているため、スポーツシーンで楽しめる高音質イヤホンとしても有力な選択肢になる。
“音を心地よく聴くためのデバイス” という、イヤホンの本質を注意深く追求しながら、抜群のANC性能とヒアスルー効果を実現したJabraのエンジニアチームの高い技術とセンスの良さには脱帽する。
オーディオ機器として、そしてコミュニケーションデバイスとしても極上の完成度に到達した完全ワイヤレスイヤホンがJabra Eliteシリーズに加わったことを、心から歓迎したい。
(協力:GNオーディオジャパン)