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【PR】半密閉で自然なリスニング感も両立

抜群のNC効果+極上の完成度に脱帽、Jabraの完全ワイヤレス「Elite 85t」レビュー

公開日 2020/11/10 06:30 山本 敦
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ポータブルオーディオファンの中には、最も早く完全ワイヤレスイヤホンを商品化したブランドのひとつとして「Jabra」の名前を記憶する方も多いだろう。2017年春に発売された「Jabra Elite Sport」以降、ハイペースで完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンの新製品を連発してきたJabraが、満を持して、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した「Jabra Elite 85t」を発売した。

「Jabra Elite 85t」¥26,800(税込)

Jabraは今から150年以上も前にデンマークに設立された電気通信事業社GNグループのオーディオブランドだ。GNグループは、日本とユーラシア大陸を結ぶ通信ケーブルを敷いた立役者であることから、日本との結び付きがとても深い海外のテクノロジー企業として広く知られている。

GNグループには、最先端の補聴器を手がけるReSound(リサウンド)というブランドもある。長年の間、音の聞こえ方や装着感など、人間が心地よく音を聴くために大切なノウハウを蓄積してきたGNグループは、そうした補聴器メーカーとして培ってきた開発資産の多くを、今のJabraの製品にも活かし開発している。

補聴器メーカーも有するGNグループの技術力が、Jabraの製品にも活きている

Jabraはコミュニケーションデバイスのスペシャリストでもある。コンシューマー向けのプロダクトには、プレミアムラインであるJabra Eliteシリーズをはじめとした多彩なBluetoothワイヤレスタイプのヘッドホンとイヤホンが揃う。ほかにも、オフィス用ヘッドセットやスピーカーフォンも、テレワークに最適なコミュニケーションツールとして注目されている。

専用ICチップを用いた、独自の高性能ANC機能が目玉

Jabra Elite 85tには新規に開発した大口径12mmのドライバーと半密閉型のコンパクトなハウジング、ANC専用ICチップが制御する高性能な「Jabraアドバンストアクティブノイズキャンセリング™」技術など、多くの見どころがある。

目玉となる独自のアクティブノイズキャンセリング機能「Jabraアドバンストアクティブノイズキャンセリング™」は、左右の本体に合計6基内蔵するマイクが連動し、フィードバック・フィードフォワードのハイブリッド方式による高度な消音効果を実現する技術だ。Jabraが独自に開発するソフトウェアのアルゴリズムを組み込み、リスニングの妨げになるノイズ成分だけを除去する。

左右のイヤホンにマイクを合計6基内蔵

ハウジング周辺にマイク穴が配置されている

現在商品化されているANC機能搭載のワイヤレスイヤホンは、多くが密閉型ハウジングを採用している。ところがJabra Elite 85tは、ハウジングを半密閉型とした点に注目したい。その背景には、イヤホンの使用中にも周囲の環境音を取り込みながら、より自然なリスニング感を実現することを狙った開発者の意図がある。

イヤホンには本機のため新規に開発されたオーバル型の高遮音性シリコンイヤーチップが付属。装着して耳にフィットした後も自然な音抜けが得られるので、長時間身に着けていても負担が少ない。耳の奥で音がこもるような感じがなく、口に食べ物などを入れても咀嚼(そしゃく)音が気にならないところが良い。

新開発のイヤーチップを3サイズ付属。オーバル型でシリコン製となっている

ハウジングを半密閉型としたことで、ANCの消音効果はよりパワーに余裕を持つべきだとJabraのエンジニアリングチームは考えた。そこでJabra Elite 85tは、シリーズで初めて、BluetoothオーディオのSoCと別にANC専用のICチップを分けて組み込んだ。このANC専用ICチップが消音処理をきめ細かく行うことにより、上品な静寂に包まれながら音楽再生に深くのめり込める。

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