DGP2021で「審査委員特別賞」「総合金賞」を受賞!
完成度の高さが際立つフルサイズ機、ニコン「Z 5」「D780」特別レビュー
また、総合金賞は「部門金賞に選出されており、かつ発売1年以内のモデル」という規定があるため、同一モデルは最大でも2度までしか選出されない。そのため「D780」の2期連続受賞は、アワード史に残る快挙といっていいだろう。
そこで今回は、DGP2021で栄冠に輝いた両機の実力や魅力を、改めてご紹介していこう。
■中級機並みの性能を備えたスタンダード機「Z 5」
端的にいって「いいカメラ」だ。数値的に突出した性能といった派手さはないものの、きわめてバランスがよく、カメラの善し悪しはスペック値だけではないと思わせてくれるモデルである。そのため、まずは実機に触れてみてほしい。
店頭に足を運ぶのも手だが、ニコンは月額制レンタルサービス「airClosetMall」(エアクロモール)に参加しており、本機もラインアップされているので、本サービスを利用してじっくりと試してみるのもおすすめだ。
また、コストパフォーマンスも抜群で、従来フルサイズミラーレスといえば、スタンダードクラスでも、ボディ単体で20万円台後半が相場。レンズキットだと30万円を優に超える製品がほとんどだった。しかし本機は、ボディ単体で実売18万円台、標準ズーム同梱のレンズキットでも実売20万円弱と、手頃と感じられる価格を実現している。(価格は記事執筆時点のもの)
もちろん、他社製品を含めた現行のフルサイズミラーレスの中には、本機と同価格帯のモデルは存在する。しかし本機はポテンシャルが違う。ボディ内手ブレ補正、視認性抜群の高精細EVF、SDカードダブルスロット、広いAFエリアと動物対応の瞳AF、防塵防滴性能など、ミドルクラス機並の性能を備えているのだ。