スマホ選びの重要機能を検証
10万円切りスマホこそカメラで選ぶべき!iPhone SEなど人気6モデルでよく写るのは?
■Model.2:Google「Pixel 4」
解像感の高い描写をどんなシーンでも安定して楽しめる
「Googleがつくりたかったスマートフォン」というキャッチフレーズの「Google Pixel 4」。本機は他機種とコンセプトが違い、積極的にAI的な処理を取り入れることで、カメラ部から得られる画像をさまざまな処理で向上させて成立させようという「コンピュテーショナル・フォトグラフィー」を指向したモデルだ。
そのため、実際に一回シャッターを押しても、内部では超高速連写や露出を変えた高速撮影などをし、それを演算合成することで良好な仕上がりを実現している。カメラ機能としては、1200万画素/F1.7のメインカメラと、1600万画素/F2.4の望遠カメラを備えている。
■画角
■解像感
■高感度
どんなシーンでも安定した写りをするのが本機の最大の特徴。解像感が高く、キリッとした描写だ。HDRの制御も巧みで自然なため、輝度比の高いシーンでもハイライトが白飛びせず、安心して撮影できる。
暗い場所での撮影もノイズがよく抑えられている。難をいえば、色再現性が全体に地味目なこと。肌色や空の色がややくすんだ感じになる点は、特に気になるところだ。実力的にはiPhone SEと並ぶ安定した写りのモデルだけに、超広角カメラが搭載されていない点が少々残念だ。
■総合評価
■Model.3:MOTOROLA「moto g8 plus」
色再現性に優れた、明るく鮮やかな見栄えのよい写り
カメラ機能という点で、独特なポジションのMOTOROLA「moto g8 plus」。本機はトリプルカメラと謳っているものの、静止画撮影は4800万画素のメインカメラのみが対応。1600万画素の超広角カメラは、動画撮影専用のアクションカムカメラと位置付けられており、静止画撮影はできない仕様となっている。
そこに500万画素の深度カメラを加えたトリプル構成となる。メインカメラは、クアッドピクセルカメラとして、4画素を1画素として使うことで優れた高感度性能を実現。ある意味、実際の使われ方に即した割り切ったカメラ機能といえるだろう。
■画角
■解像感
■高感度
通常シーンでの色再現性は上々で、明るく適度な鮮やかさを備えた見栄えのよい写り。4画素加算により高感度時のノイズも適度に抑えられている。見た目の解像感を重視した絵作りで、輪郭強調処理がやや強め。
拡大すると擬似輪郭が明確に見えるが、パッと見た時の解像感は高い。ただ、HDR処理があまり的確に働いておらず、ハイライトが簡単に飛んでしまうケースも多く見られた。
アクションカムカメラとなる超広角カメラは、端末を縦に構えた状態で横位置動画が撮れるのが特徴。ディスプレイ上での表示は小さくなるものの、使い勝手はよかったため、静止画撮影にも対応してほしかった。
■総合評価
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