【特別企画】ハイレゾ/アナログなど拡張も可能
今こそ音楽を良い音で聴きたい。マランツ“Music Link”シリーズでプレミアムなおうち時間を
■コンパクトボディに音質的こだわりを凝縮
まず、各製品について紹介しよう。「HD-CD1」は、横幅34cmのコンパクトボディが特徴のCDプレーヤーである。シャーシはダブルレイヤード仕様で、メインシャーシにボトムプレートを追加する事で重心を下げ、外部振動を抑制し、音質への影響を低減している。
DACチップは音楽性の高さと空間表現力の高さから密かな銘チップと言われているシーラスロジックの「CS4398」を搭載。クロック回路に超低位相雑音クリスタルを搭載し、音質悪化の原因となるジッターを抑制している。また、D/Aコンバーター回路以降のアナログ回路は、上位モデル同様のフルディスクリート構成で、マランツの御家芸ともいえる独自の高速アンプモジュールHDAMとHDAM-SA2により構成されている。
電源部も豪華。アナログ回路電源用に試作と試聴を繰り返して開発されたカスタムブロックコンデンサーを搭載するなど、シャーシ、デジタル、アナログ、電源、全ての領域で徹底した音質対策を行なっている。
入出力インターフェイスはRCAのアナログ出力の他に、同軸/光デジタル出力。DAM-SA2型のディスクリート高速電流バッファーアンプを組み合わせた高品位なヘッドホンアンプを搭載し、6.3mmのヘッドホン出力も持つので、スピーカー以外にヘッドホンで楽しむこともできる。
■組み合わせればCD/ハイレゾ/レコードまで再生可能。テレビの高音質化もできる
「HD-AMP1」は定格出力35W+ 35Wの2チャンネルプリメインアンプ。「HD-CD1」とデザイン性が統一されており、組み合わせた際の外観も美しい。そしてHD-CD1と同じくコンパクトなボディから想像できないほど、かなり攻めた設計思想で作られていることが特徴。現D&Mシニアサウンドマネージャーである澤田龍一氏が徹底した音質チューニングを行なっている事も本機の大きな強みだ(開発秘話はこちら)。
まず、パワーアンプ部にHypexのスイッチングアンプ・ソリューション「Hypex UcD」モジュールを採用している。このモジュールはスピーカーのインピーダンスに周波数特性が左右されず、低域から高域まで歪が少ないなど、優れた特性を持つ。現在の同社アンプ群は多くがスイッチングパワーモジュールを搭載しているが、その先駆けとなったのがHD-AMP1で、本アンプが成し遂げた音質的な成功であったとも言えるだろう。
そして本機はD/Aコンバーターも搭載し、USBから11.2 MHzのDSDと384 kHz/32 bitのPCMの入力に対応。さらに、最大192kHz / 24 bitのPCMに対応する同軸デジタル入力を1系統、光デジタル入力を2系統搭載。「HD-CD1」と組み合わせれば、CDはもちろんのこと、ハイレゾ再生も可能になるのだ。
なおD/Aコンバーター部はESS社のDACチップ「ES9010K2M」と同社オリジナルのデジタルフィルター「MMDF」が組み合わされている。クロック回路は44.1 kHz系、48 kHz系それぞれに専用の超低位相雑音クリスタルが用いられているなど、全く手抜きがない。
また、アナログ入力も2系統持っているから、フォノイコライザーを内蔵したレコードプレーヤーと組み合わせることもできるし、別売のUSBケーブルやアダプタを使えばスマホやタブレットとデジタル/アナログの両方で有線接続もできる。
さらに小型ボディを生かしてテレビラックに設置し、お気に入りのスピーカーと組み合わせてテレビの音を高音質化することもできる。このようにオーディオとビジュアルの両方を楽しめるなど、使い勝手は幅広いのだ。