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【特別企画】ハイレゾ/アナログなど拡張も可能

今こそ音楽を良い音で聴きたい。マランツ“Music Link”シリーズでプレミアムなおうち時間を

公開日 2021/02/08 06:30 土方久明
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オーディオ評論という仕事上、自宅で様々な製品を使ってみているが、実物を一目見て印象深かったのは、コンパクトながらたいへん高級感のあるシャーシだ。

薄いゴールドのフロントパネルと横部分のサイドウッドによる素材の使い分けはゴージャスで、小型でありながらしっかりとした存在感がある。さらにボリューム類などパーツのビルドクオリティも高い。是非多くの人に実物を見て欲しいと思った。

そして、そのずっしりとした重みにも驚いた。HD-CD1は5.7 kg、HD-AMP1は5.8kgもあるのだ。重量が全てではないが、多くの物量が投入されていることが感じられ、オーディオマニア心がくすぐられる。


本格スピーカーも鳴らしきる実力に驚き

まずは1階のメインオーディオルームで使ってみることにした。組み合わせたスピーカーはトールボーイタイプのB&Wの「704」。価格的にはスピーカー側の比重が高い状態である。「はたして鳴らし切れるだろうか」と興味津々だったが……この組み合わせ、かなり音が良い。

1階のメインオーディオルームでじっくり音楽と対峙。この組み合わせ、かなり音が良い。

試聴はクラシックから。最近筆者がリファレンスとしているジョン・ウィリアムズ 「ライヴ・イン・ウィーン」(UCGG9194)のCDをトレイに置く。スーと吸い込まれるようにCDが格納され、音が出るまでのわずかな時間に心が高まる。

今回聴いたDisc2のトラック14「レイダース・マーチ」は、コントラバスも壮大に入る難しい楽曲なのだが、一聴して、音源が持つアコースティックな質感や空間表現への再現性に優れていることがわかる。オーディオ的な説得力のある音だ。オーケストラは多くの楽器で構成されているが、ダイナミクスの異なる複数の楽器が同時に鳴っているときの描き分けも秀逸。楽曲が盛り上がる終盤のシーンでのコントラバスには力があり、35 W + 35 Wというアンプの数値以上の駆動力を感じた。

続いて聴いたのは女性ボーカル。ダイアナ・クラール「ディス・ドリーム・オブ・ユー」(SHM-CD UCCV-1181)。昨年5月に彼女が出した新譜で、特にトラック9の「ディス・ドリーム・オブ・ユー」が聞き所だ。

スピーカーセンターに表現されるボーカルは、口元の大きさが分かるようなリアリティある表現で、等身大に定位する。特に良いなと思ったのは、音の質感が一辺倒にならないことだ。彼女は少しハスキーな声質だが、本録音では以前のタイトルと比べて、より滑らかな質感で記録されており、そこが秀逸に表現できている。ピアノは弾力的かつ適度な色気があり、しっかりとダンピングされたベースからはアンプの制動力の高さがうかがえる。

次に、2階の寝室に持ち込んで使ってみた。1階では音楽にがっつり向き合って聴いてみたので、2階ではながら聞きのようなカジュアルな聴き方を想定している。スピーカーには、こちらも小型で大変美しいデザインのDALI「DARI MENUET SE」を組み合わせたが、インテリアにも馴染みがよい。家族が昔からよく聞いていた、ポップス系のCDを数枚再生した。

まずは家族の要望にあわせて置いてみたところ。最終的には左右のスピーカーの高さを揃えて試聴した

この組み合わせは、高域がクリアで中低域に余裕の感じられる音楽性の高さが魅力だ。分解能は高いが、刺激が強いエッジの効いた音には聞こえない。音楽表現が実に丁寧に追い込まれており、ずっと聞いていたくなるような、音楽性の高い音に聞き惚れた。

なおHD-AMP1とHD-CD1とも品質の高いヘッドホンアンプを搭載しているので、深夜はヘッドホンを接続してのリスニングも可能だ。CD以外にも、USB入力を利用してスマホやタブレットと組み合わせ、音質に優れた有線接続でハイレゾファイルやAmazon Music HDなどのストリーミングを聴いても良いだろう。



改めて音楽を良い音で楽しみたいと思ったなら、せっかくだし良い製品を選びたいもの。「HD-AMP1」と「HD-CD1」はCDを本格的な良サウンドで楽しむことはもちろん、ハイレゾやアナログレコード再生、テレビの高音質化といった拡張性も併せ持つ。コンパクトなボディは高級感に溢れ、寝室やリビングのインテリアに溶け込みつつ生活空間を美しい音楽で満たしてくれる相棒になってくれるはずだ。

HD-AMP1「HD-CD1」とともに、上質な音楽のある生活を楽しんでみていただきたい。

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