HOME > レビュー > これで仕事も捗る? テレワーク環境改善に“通話本職”アイテムをチェック!

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第258回】

これで仕事も捗る? テレワーク環境改善に“通話本職”アイテムをチェック!

公開日 2021/02/10 06:40 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

「ヘッドセット、無線か有線か」問題

さて、ヘッドセット周りについては最後に「無線か有線か問題」にも触れておこう。それぞれの長所短所は以下のような感じ。

●無線:身軽さ! バッテリー駆動時間……遅延……
●有線:完全に無線の逆


身軽さとバッテリー駆動時間という点については、たいした説明はいらないだろう。無線なら、ミュートはお忘れなくだが、ちょっとした離席でいちいち外す必要はない。代わりに、午前から夕方まで一日ずっとリモート会議! みたいな場面も想定されるなら、バッテリー駆動時間が長い製品を選んでおく必要がある。

残るは「遅延」。「ワイヤレスは音の遅延があるから音ゲーとかには厳しい」とか言われている、あの「遅延」問題だ。

Bluetoothによる音声のワイヤレス伝送では、0.2秒とか0.3秒とかくらいの遅延は普通に起きるものである。それだけなら「0.2秒とか0.3秒ならそんな気にならなくない?」と思うかもしれないが、もしも自分も相手もBluetoothだったら? 素人考えではあるがここは「遅延が単純に足し算される恐れもある」と考えておこう。

さらにリモート会議システムだって「リモート=遠隔」なんだから、その間の伝送や処理による遅延が起きる。これは0.2秒から0.5秒くらいのようだ。

つまりすべて足し算すると、1秒もの遅延が発生する恐れがある!これはもう「_あれあれ?_声が_遅れて_聞こえるよ?」レベル!

そのレベルの遅延となれば、お互いのしゃべり出すタイミング等をうまく察知できずに話し出しが重なってしまったりという事態が起きやすくなる、なんてことも容易に想像できるだろう。

そうはいっても、有線だとケーブルがあるために、動きが制限されてしまうという問題も。当面は、
『遅延のある環境に慣れていく前提で無線を使っていく』
『大人数参加の発表会や説明会といった場で、質疑応答の他は、会話形式ではないときには無線、少人数で活発な議論のときには有線など、使い分けていく』
といったような試行錯誤が必要かもしれない。

なおゲーミングヘッドセットは当然ながら遅延問題に対してはよりシビアであるので、ワイヤレスの場合はBluetoothではなく専用ドングル等を用いての伝送を採用する製品が多い。遅延は気になるがワイヤレスがいい! という方はゲーミングヘッドセットを検討してみるのもよいかもしれない。

次ページヘッドセットだけじゃない、スピーカーフォンや単体マイクで通話品質アップ!

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE