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コンセプトは「これが今どきのエントリー」

いま欲しい機能がてんこ盛り! ハイセンス最新4K液晶テレビ「50A6G」「50E6G」レビュー

公開日 2021/04/14 06:30 鴻池健三
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また平均輝度が低い、すなわち夜景のように全体的に暗いシーンと、平均輝度が高い、言い換えると日中の屋外や空のように全体が明るいシーンで、それぞれの映像が見やすくなるようにガンマ設定した映像モードが各5パターン用意され、シーンに応じて適宜組み合わせることで、情報量の多い映像が維持されることにも好感を持った。さらに、映画モードのブルーライトの割合は、グローバル認証機関のテュフ・ラインランドの定める低ブルーライト基準を満たしており、人の目への刺激を抑えて美しい映像を映し出す。

加えて、ハイセンスの画作りのエンジニアに確認したところ、色調を整えるカラーマネージメントについても、色相が9ポイントから36ポイントに増え、これによって繊細な色のチューニングが可能になり、ナチュラルかつリッチな色彩表現が行えるようになったとのこと。

このクラスの製品で36ポイントを実現したのは、同社としては初めてのことだ。HDR映像ではカラーボリュームが増し、特に明部の色彩表現がリッチなルックに繋がる。映像を知り尽くしたエンジニアの手腕が垣間見える部分だ。

映画はUHD BDによる『フォード vs フェラーリ』を映画モードで鑑賞。サーキットのシーンは適度な色温度で、陽光に照らし出される土色も濃密に発色。被写界深度による奥行表現も明瞭で、映像の世界に惹きこまれる。

50A6Gの画質を丹念にチェックする鴻池氏

サウンドは設定が豊富で、「サウンドリマスター」をオンにするとディテールが増し、セリフが明瞭で全体としてもリッチな音調に。低域強調機能もGUIでイメージが分かりやすく実際の感覚としても効果的だ。また、サラウンドは体感として広がりが感じられ、聴きやすくなるのも嬉しい効果だ。

映像メニューは6種類から選択可能だ

いま欲しい機能が過不足なく詰め込まれている

4Kチューナー、Wi-Fi内蔵による各種動画配信対応など、いま欲しい機能を過不足なく詰め込んでいる。まさに「これが今どきのエントリー」というコンセプトに納得させられた。

加えてワンクラス上とも言える映像エンジンを搭載し、4K放送、地上/BS/CSデジタル放送、配信映像も上質な画質で堪能できる。特に昨今は、YouTubeに超高画質な4K/HDRコンテンツがあり、しかも無料で見られるようになった。世界の美しい風景やミュージックビデオを鑑賞するのも楽しい。

機能、クオリティー、画質および音質とバランスが取れ、しかもリーズナブルな価格は大きな魅力。予算を抑えつつ、新生活で4Kテレビを満喫したいユーザーにお勧めしたい製品だ。

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