【PR】プロフェッショナルが信頼するアキュレイトサウンドを自宅でも
どんな環境でも正確な再生音を。ジェネレックの「GLM」は“デジタル音響補正“の決定打
■様々な環境下でアキュレイトかつクセのない出音を実現
続いて、8320 GLM Studioを2Fのデスクトップ環境に設置した。音源は、筆者のクラシックのリファレンスであるジョン・ウィリアムズとウィーン・フィルによる 「ライヴ・イン・ウィーン」(96kHz/24bit)である。
「8320」は小型ということで、デスクトップでのニアフィールド環境で試聴。先ほどと同様にGLMで測定を行い、オン/オフでの音の違いを確かめてみたが、ここでもやはり1F環境で8320を聴いたときと同様の効果を感じられた。まず、帯域バランスはアキュレイトになる。聴感上での高域から低域までのレスポンスが揃うことも印象的で、音像も明瞭になる。
2つの環境で共通していたのは、GLMによる補正を適用すると、ルームチューニングを徹底的に行うことで実現できるであろう、ソースに対してアキュレイトな解釈の音が出てくることだ。特に好印象だったのは、こうしたデジタルドメインでの音場補正でしばしば起こり得る、音の鮮度感の低下や、音色そのものの変化といった副作用が感じられらなかったこと。平たくいえばGLMは、音そのものは何も変えることなく、本来再生されるべきサウンドを提供してくれるのだ。
ちなみにキャリブレーションで得られた補正データは、マニュアル調整でさらに追い込むことも可能なので、よりリスナー好みのバランスに整えることもできる。測定したデータはスピーカーそのものに記憶させることも可能で、そうすればLANケーブルやGLM Kitは外すこともできる。LANケーブルの取り回しやGLMアダプターの置き場所に困る場合など、使用環境にあわせて活用したい機能を搭載することも特徴だ。
筆者はここ数年、取材や自宅ユーザー宅で多くの音声補正技術を経験したが、GLMを使用したSAMシステムは、最もニュートラルに音を変化させることのないソリューションだといっても過言ではない。左右のスピーカーを全く同じ環境に置くことも難しいだろうし、見た目で揃っていても実際のところは測定するまではわからない。
ソースに対して忠実な解釈をスピーカー環境で達成するには、帯域バランス、分解能、fレンジ、Dレンジ、サウンドステージ、音像表現など様々な要素があるが、これらの補正をDSPによって実現できる事に大変感心した。
音場補正技術というと、以前であれば“絵に描いた餅”のようなところがあり、理論的なアドバンテージは認められる一方、実際の効果には疑問を抱くようなものも少なくなかった。しかし、最近は本技術に代表されるように、DSPの演算処理能力や音響研究が進んだことで、驚くほどの改善効果を得るものも存在している。そしてGLMは、事前の予想以上の結果を見せてくれた。
本記事を執筆していてひとつ気がついたのは、ここまでの効果を実現したのは、スピーカー自身の能力の高さがあってこそだということだ。スピーカーそのものの性能や特性を把握したうえで、スタジオへの導入をはじめとしたノウハウを注ぎ込んで開発されたSAMシステムだからこそ、GLMの補正データを十二分に活かし、“レファレンス”を実現できる。これこそ同社のストロングポイントと言えるだろう。
一度この技術を試してみると間違いなく元には戻れなくなる。GLMおよび同社のスピーカーは、自宅で音楽制作を行なっている方のみならず、オーディオファイルにもぜひ試して頂きたい、完成度の高いソリューションであることを断言したい。
(協力:ジェネレックジャパン)