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【特別企画】開発者からのスペシャルメッセージも

ノイズ対策に新兵器現る! EDISCREATIONのハブ&光絶縁アクセサリーはハイレゾ再生に効果絶大

公開日 2021/07/07 06:30 生形三郎/土方久明 構成:季刊・オーディオアクセサリー編集部
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ネットワークオーディオの登場以来、ネットワーク由来のノイズ対策関連アイテムもさまざまに進化してきた。特に近年注目されるのは、ネットワークハブやメディアコンバーターだが、オーディオグレードの製品は数が少ない。そのような中で、香港発のブランドEDISCREATION(エディスクリエーション)から、革新的な2アイテムが登場した。評論家も導入を決意するほど絶大な効果を発揮した、その魅力に迫る。

EDISCREATION
「SILENT SWITCH OCXO “JAPAN STANDARD MODEL”」

ネットワークハブ 187,000円(税込)


●クロック:OCXO(0.25〜0.35psの低ジッター) ●周波数精度:±10ppb Phase ●入出力:1000M Speed LAN×8 ●サイズ:270W×85H×220Dmm ●質量:2.9kg

EDISCREATION
「FIBER BOX 2 “JAPAN STANDARD MODEL”」

光絶縁ツール 198,000円(税込)


●クロック: OCXO(0.25〜0.35psの低ジッター) ●周波数精度: ±20ppb Phase ●入出力:1000M Speed LAN×各1 ●サイズ:200W×95H×200Dmm ●質量:2.8kg

EDISCREATION(エディスクリエーション)
電子工学を学び、さまざまな企業のエンジニアとして長年経験を積んだエディソン・ウォン氏が、理想のオーディオを設計するために設立した「EDISCREATION」。全ての製品は“オーディオマニア”を自負する自らの手により一つひとつ丹念に作られ、その完成度の高さからSNSでは瞬く間にクチコミが広がり大ブレイクを果たす。卓越した技術や高品質パーツの採用、そして何より徹底的な試聴テストを大切にした製品作りを行っている。さらに日本市場向けに、より高品質なパーツと専用電源トランスを使用することで強化した特別仕様が実現。EDISCREATIONは、いまネットワークオーディオで大注目のブランドだ。



「SILENT SWITCH OCXO」を導入したポイント(生形)

ロスレス・ストリーミングサービスの充実など、ネットワークを利用したオーディオ再生の存在感が増してきた昨今だが、いまだにオーディオ専用のネットワーク機器が少ない。そんな中、この度日本に上陸したEDISCREATIONの製品は、このジャンルの発展に一石を投じる注目製品になることは間違いないだろう。

ご存じのように、ネットワークを使用したオーディオシステムは、コンポはもちろん、ネットワーク機器周りへの包括的なノイズ対策があって初めて本来の実力が発揮される。そのためにも、高性能なオーディオ用ハブの存在が欠かせないのは定石だ。

そんな目的を高度に達成するために開発された「SILENT SWITCH OCXO」は、超低ノイズレギュレーター電源を使用したOCXOクロックを採用すると共に、電源にはディスクリート設計のリニア電源を搭載している。さらに革新的なのは、ネットワークスイッチの設計では世界初となるグランド絶縁スイッチを実装することで、ルーターからのグランドノイズを容易に遮断可能となっていることだ。

リアには、LAN端子を8系統装備。それぞれにグランド・アイソレートスイッチが用意され、好みに応じて各グランドを簡単に切り離すことができる

本体の内部。ディスクリート設計のリニア電源、超低ノイズLDO(Low Drop Out)レギュレーターを採用したOCXOクロック、世界初のグランド絶縁スイッチ、CNC(コンピュータ制御)機械加工で製作されたヒートシンクなど、高品質なパーツが筐体に収められている

これにより、メタルプラグ搭載のLANケーブルを使用することによって起きるグランドループを回避することができるのだ。しかも、スイッチはポートごとに設けられているので、グランドリフトのオンオフは自由自在。そのスイッチが、コネクトロック対応のLANポートと共に筐体背面にずらりと並ぶさまは圧巻である。

なお、筐体は航空機グレードのアルミニウムをCNC機械加工したものとなっており、外観的な質感の高さも本機のポイントだろう。さらに、コアモジュール自体にもCNC機械加工によるヒートシンクを備え、的確な動作温度とノイズシールド性能を確保している点も実に徹底した設計だ。

拙宅環境では、そのサウンドを聴いて導入を決めざるを得ないほどに強力な効果が得られた。背景ノイズが驚くほど抑えられると同時に超低域方向の沈み込みや明瞭度が増し、全体から歪み感が消え去り実に快い上質なサウンドが得られるのである。これまで以上に音楽再生にのめり込んでしまうほどだ。驚くべき費用対効果が得られる製品だとお伝えしたい。

生形氏のシステムに導入されたSILENT SWITCH OCXO

「FIBER BOX 2」を導入したポイント(土方)

ネットワークプレーヤーの安定性が向上し、アプリの動作不具合も一段落したいま、次のステージとして、ネットワーク環境の高品質化が注目されている。その中でも、LANターミネーター/アイソレーター、スイッチングハブの強化は驚くべき効果を発揮する。
 
そのような中、彗星のように現れたEDISCREATIONの製品を見た私は「これは只者が作った製品ではないな」と直感した。香港在住のエディソン・ウォン氏が設計と製造を行っているとのことだが、そんなウォン氏は電子工学を学び、エンジニアとして長年経験を積んできたという。そして私は、オプティカル・アイソレーション機能を持つ「FIBER BOX 2」を導入した。

リアのLAN端子は、ルーターまたはネットワークスイッチ接続の入力端子と、ミュージックストリーマー、ネットワークプレーヤー接続用の出力端子を用意する

航空機グレード6061ソリッド・アルミニウムCNC機械加工ケースを採用した本体の内部。高品位なOCXOクロック、ディスクリートのリニア電源を搭載する。また、内部に使用されるファイバーケーブルは、徹底的に研究した上で最良の長さを採用している

理由は4点ある。まず斬新な構成だ。FIBER BOX 2には電源ケーブルのソケットと、RJ-45のLAN端子が2系統あるのみ。しかし内部は、電気信号を変換して光信号へ→光信号を電気変換、というロジックにより、光によるノイズアイソレーションを行う。

次に、本機のたいへんマニアックな構成で、オリジナルのシンクロナス・クロックを開発して2基のモジュールを完全に同期されたクロック信号で動作する点。さらに、高品質な信号トランスを使用し、クロックと光ファイバー・モジュールを完全に分離して位相ノイズを大幅に低減する。電源部には0.2mVrms以下の低ノイズを誇る、ディスクリートで組まれたリニア電源LPSを採用する。

さらに、使用範囲が広く音質改善効果が高いこと。SFPポートを搭載しない多くのネットワークプレーヤー/トランスポートに使うことができるのだ。

最後に、音質改善効果の高さだ。SFPポートを持つハブや光メディアコンバーターを利用した光アイソレーションシステムと同等以上の音質改善効果があり、一聴してノイズフロアが下がりクリアな音。

高域から低域まで全領域の分解能も上がるので、音像は立体感と口元のリアリティが向上する。また、サウンドステージなど空間表現も上がり、天井高や奥行きが出てくるのが興味深い。余談になるがAPPLE TV 4Kへ使うと画質が大きく向上する。

土方氏のシステムに導入されたFIBER BOX 2

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