【PR】“着けたまま”の方が会話しやすい
ここまで機能の揃った完全ワイヤレスが2万円台!「JBL TOUR PRO+TWS」の作り込みがすごい
やはり注目度の高い機能がANCだ。まずは屋内の音楽リスニングで体験してみると、エアコンやPCの動作音の騒音ボリュームを自然と抑えてくれる。一方で、例えばPCのタイプ音など中高域の音は比較的クリア。電車内では重低音、そして車内のエアコンの騒音レベルがはっきりと落ちる。
一方、車内アナウンスなどの声の通りは比較的良い。強烈な静寂を生み出すより、音質に影響を与えない自然さで、小さめの騒音をさらに抑えてノイズレベルを落とすような効果を志向しているようだ。
2種類の外音取り込みは、まず「アンビエントアウェア」は自然な外音取り込み系機能。やや感度が高く周囲の音が聞こえるし、何よりも音楽を流したままでも車内アナウンスなども聞き取りやすい。
そして、とても面白い外音取り込み機能が「トークスルー」で、まずこのモードの際には自動的に音量がかなり小さくなる。その上で、人の声、そして自分の話す声もマイクを通してハッキリと拾うようになり、なんならイヤホンを付けていない時よりも人の声が識別可能になる。
これは“装着したままで会話できて便利”……どころではなく、“装着した方が会話しやすい”レベルで、集音機に近い働きとも呼べる。その一方で、小さい音量で音楽が流れ続けるという所も面白い。
「スマートオーディオ」は、Bluetoothの接続モードの切り替えだ。人通りの多い場所でも安定した通信を維持する“ノーマル”、音質重視の“オーディオモード”、そして低遅延の“ビデオモード”を搭載。特に“ビデオモード”は実際にゲームをプレイしてテストすると遅延が激変したので、ゲームプレイ用には“ビデオモード”の利用をオススメしたい。
「マイアラーム」は、イヤホンを装着したまま就寝するための音楽リスニング機能。音楽を再生したままにする時間と、ANCだけをオンにする「サイレントナウ」時間を連続して設定可能。
「サイレントナウ」中はBluetoothが切断されるため、バッテリーの消費も抑えられる訳で、これは面白い機能だ。ちなみに設定時間は最短で5分、最長で音楽再生1時間半、サイレントナウ8時間の合計9時間半となっている。
さらに、目覚ましタイマー機能もあり、時間になると“ポン、ポンポン”という音圧強めの電子音が音量を上下させながら不規則なリズムで鳴って目覚めを助けてくれる。なお、イヤホンをタップしてアラームを止めると自動でスマホとの接続も復帰。すべての挙動がとても良くできている。
■JBLのルーツに忠実な、情報量志向で躍動感あるサウンド
JBL TOUR PRO+TWSの音質もチェック。YOASOBI「三原色」から聴いてみると、すぐに分かるのは情報量豊富で躍動感溢れるサウンドであること。冒頭のギターからしっかりと音の存在する空間が分かるし、歌声も伸びやかで美しい。
特に音数が増えるとサウンドフィールドの広さ、音数の豊富が発揮される。リズムの刻みは強めの音圧でライブ感を引き出す。音数、音空間の広さがとても優秀で、この情報量のなかでボーカルは強調せずとも聴けるようなバランス。音楽制作のプロフェッショナル向けをルーツに持つブランドらしい出来栄えだ。
ビリー・アイリッシュ「bad guy」を聴いても重低音の余裕たっぷりの鳴り、ベースとウッドベースが完全に分離して再現できる情報量の良さ、コーラスのように入るボーカル位置の広さと分離感など、とにかく音数の出せるイヤホンだ。
Official髭男dism「Pretender」では、男性ボーカルの歌声のボディの部分にしっかりと厚みを出して再現。エレキギターの鳴る空間がハッキリと認識できるし、低音の沈み込みも的確。そして、演奏のライブ感が素晴らしく優秀だ。
さて、ところでJBL TOUR PRO+TWSのアプリにはEQ機能がある。プリセットの “Jazz” “Vocal” “Bass” はかなり振り切ったチューニングに仕上がっているが、自分でEQカスタマイズも可能だ。編集画面からタップして周波数帯域の調整ポイントを追加、気になる帯域を徹底的にコントロールできる。
せっかくなので筆者なりに音質調整をしようと始めてみたら思わずハマってしまい、躍動感と音の深みを活かしつつ中低域をスッキリさせた “ORIHARA EQ” が完成した。カスタマイズ目当てで購入してみるというのも、なかなか面白いだろう。
JBL TOUR PRO+TWSをじっくり使い込んでみると、完全ワイヤレスとして全方位に作り込んだモデルである事を実感する。JBLらしいプロフェショナル由来の情報量豊富で素性のいいサウンドに、扱いやすいEQ。ハイブリッドANCに2種類の外音取り込み、「マイアラーム」をはじめとするユニークな機能。ここまで機能のそろったモデルが2万円台となれば、文句なしのハイコスパ完全ワイヤレスイヤホンの誕生だ。
(企画協力:ハーマンインターナショナル)