【PR】静止画と動画を高次元で両立!
LUMIX Gシリーズの新ハイエンド機「DC-GH5M2」特別レビュー
■プロフェッショナルの最前線までカバーする懐の広い動画性能
静止画性能も優れた本機だが、期待を寄せる真骨頂はやはり動画。動画系SNS初心者が、購入後すぐにバリアングルモニターを使って自撮りレポートを行えるフレンドリーさを備えつつ、シネマ4Kをはじめ、階調豊かな記録を行う10bit V-Log撮影、4:2:2 10bit HDMI出力による外部レコーダー記録など、プロフェッショナルの最前線までカバーする懐の広さが本機最大の特長だろう。
VFR(バリアブルフレームレート)による、クイックモーション動画(2fps)。1秒間の撮影コマ数の変更でスローやクイックモーションが撮れるバリアブルフレームレート。秒間2コマでは、忙しく動くコミカルな表現が楽しめる。日中屋外ではNDフィルターを用意したい。
ちょっと目を引く映像を楽しみたければ、フォトスタイル機能より、ノスタルジックな「L.クラシックネオ」や「モノクローム」、映画のような「シネライク」といった風合いを盛り込めるほか、バリアブルフレームレート機能より、スローモーションや早回しのクイックモーションといった映像表現も簡単に楽しめる。
また今回のモデルチェンジでは、従来、大掛かりで高額な機材を用意しなければ難しかった無線ライブ配信を、専用アプリをインストールしたスマートフォンとボディのみで実現するなど、高速データ通信の普及が加速度的に進むのに合わせて、動画の新たな魅力もよりいっそう磨かれている。
VFR(バリアブルフレームレート)による、スローモーション動画(180fps)。秒間180コマで、ゆったりした時間の流れなどを表現できる。フレームレートの数値が大きいと、シャッター速度が速くなるため、適正露出を得にくいときは絞り値を小さく、またはISO感度を高めよう。
もちろん撮影時間は無制限に対応(バッテリーとメモリーカード容量に依存)。無制限をうたっても、実際にはオーバーヒートで止まってしまう他社モデルも多い中、本機は「止まらない」と話を聞いたパナソニックの技術陣は胸を張る。季節柄、残念ながら高温下での検証はできなかったが、ほかの機能を差し置く勢いで熱弁を奮ってくれたので信用してよさそうだ。きっとイベントなどの長時間収録も期待を裏切らずに応えてくれるだろう。
駆け足で紹介してきたが、DC-GH5M2の魅力をひとことでいえば、動画、静止画に求められる内容が、バランスよく小柄なボディに凝縮されているということに尽きるだろう。そろそろ次世代の映像規格も耳にするが、現実的に誰もが楽しむにはまだ時間もかかり、本機の性能であれば当面不足はないはずだ。価格的な魅力も高く、動画、静止画の両方を楽しみたい欲張りなユーザーにはベストチョイスのモデルといえるだろう。