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【PR】サイズ・操作感を統一しつつ、優れた描写性能を実現!

パナソニック、LUMIX Sレンズ「F1.8単焦点シリーズ」特別レビュー

公開日 2021/11/26 07:00 河田一規
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■LUMIX S 24mm F1.8



SPEC ●焦点距離:24mm ●絞り値:F/1.8-F/22 ●最短撮影距離:0.24m ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ73.6mm×約82mm ●質量:約310g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL ●価格:121,000円(税込)

今回試用した3本の中で、個人的に一番驚いたのがこの「LUMIX S 24mm F1.8」だ。他社のミラーレス用24mmF1.8と比べてもらえば分かるとおり、「よくぞこのサイズに収まったな」と思えるほど、対スペック比で小型軽量なのだ。

前述したとおり、F1.8単焦点シリーズはサイズと形状を揃えることが設計時の大前提とはいえ、このサイズで24mmF1.8というスペックを実現するのは設計陣もかなり苦労したのではと想像する。

もちろん、画質を妥協してもよければいくらでも小さくすることは可能だけど、このレンズは画質も素晴らしく良いのだ。絞り開放から周辺部で像の乱れがほとんど感じられないのはもちろん、合焦部の解像感の高さや逆光時でも高いコントラストが維持されることまで、試した限りではおよそ難点が見当たらないほど描写性能は高い。

特に近接撮影したときの背景のボケ味の美しさは広角レンズとは思えないほど。今回の3本の中ではもっとも高価だが、非球面レンズや低分散ガラス等の特殊硝材の枚数は多く、それによってこれだけの描写性能を共通サイズに収めることができたのだろう。


必要な深度を鑑みてF5.6で撮影したが、解像の均質性は言うことなし。小型軽量なのでスナップには最適だ。


あえて強い逆光で撮影してみたが、フレアやゴーストの発生は非常によく抑えられており、コントラスト低下も感じられない。絞り羽根は9枚なので、光源部分の光芒は18本だ。


近接したときのボケ味は変なクセもなくとても自然かつ美しい。24mmF1.8というスペックを考えると前玉は小さめだが、画面周辺部でも玉ボケの変形は小さく口径食の影響は最小限に抑えられているのも素晴らしい。


絞り開放では中距離でもこれだけ背景はボケる。深度が浅いからという単純な理由ではなく、恐ろしく立体的な描写であることに驚く。


F8で撮影。個人的に錆びとかちょっと縋れた被写体が好みなのだが、このレンズのテクスチャー描写は堪らない。

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