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【PR】サイズ・操作感を統一しつつ、優れた描写性能を実現!

パナソニック、LUMIX Sレンズ「F1.8単焦点シリーズ」特別レビュー

公開日 2021/11/26 07:00 河田一規
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■LUMIX S 85mm F1.8



SPEC ●焦点距離:85mm ●絞り値:F/1.8-F/22 ●最短撮影距離:0.8m ●フィルター径:φ67mm ●外形寸法:φ73.6mm×約82mm ●質量:約355g(フード、キャップ、リアキャップ含まず) ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ライカL ●価格:81,400円(税込)

このレンズは以前にもレビュー(当該記事)したが、改めて使ってみた感触は以前と変わらず、キチンとシャープな芯がありながらも決して硬くなりすぎない、優しげな描写がとても魅力的だ。

特に感心したのはアウトフォーカス描写の美しさ。一般的にボケ味は球面収差の補正ポリシーの違い(前ボケと後ろボケのどちらを重視するか等)で、背景ボケを重視すると前ボケが汚くなってしまいがちだが、このレンズはそういうことはなく背景ボケはもちろん、前ボケもとてもキレイだ。

様々な撮影距離で試してみたが、木の枝のような煩雑な被写体であってもイヤな二線ボケが出ることもほとんどなく、安心して美しいアウトフォーカス描写を楽しむことができる。


ちょっと絞ってF2.5で撮影したが、絞り羽根は9枚と多く、さらに円形絞りなので光点ボケは円形に保たれる。背景ボケはもちろん、前ボケもクセがなくとてもキレイ。


絞り開放で撮影したが、合焦部の解像性能は文句なしに高い。


このレンズも85mmF1.8というスペックにしてはコンパクトだが、現代レンズに求められるコントラストの高いキレのある描写を堪能できる。


秋の定番の逆光に光るススキ。こうした煩雑な被写体の場合、二線ボケが気になることもままあるが、このレンズにはそうした傾向はほとんど見当たらない。


歯医者に向かう道がてらに出会ったキレイな夕焼け。撮影目的ではないお出掛けにも持っていく気になる小型軽量さがありがたい。

各レンズそれぞれの使用感は以上の通りだが、最後に3本に共通した感想をいくつか。

まずはAFについて。今回は絞り開放で近接撮影を行うときにピンポイントAFを多用したが、ピントが合うまで時間がかかりがちな近接時のピンポイントAFにおいてもAFスピードは十分に速く、まったくイライラすることなくスムースな撮影が行えた。作動音もほとんどないので動画撮影時でも問題ない。

3本とも鏡胴は樹脂製なので過度な高級感はないものの、丁寧な表面仕上げもあって安っぽさは感じられない。3本ともインナーフォーカスなので、フォーカシングに伴う全長変化のないリジッドな構造であり、樹脂製とはいえ剛性感は充分に高い。

もちろん防塵防滴とマイナス10度までの耐低温設計になっているので、ハードな環境下でも安心して使用することができる。前述したとおりレンズ重量はすべて300g台と軽量なため、可搬性も抜群だ。特に今回組み合わせたLUMIX S5との相性はすごくいいと思う。

描写性能についてはどのレンズもハイレベルで、解像性能はもちろんのこと、耐逆光性能から色収差の少なさまで、いずれも最新レンズらしい現代的な写りを楽しむことができた。

また、描写性能が統一されているため、レンズ交換しても基本的には焦点距離が変わるだけというインフォメーションは確かにその通りと実感した。具体的には解像が高い割にはギスギスした硬い描写にならないところや、コントラスト再現などは3本間で本当によく揃えられている。

コンパクトでありながら描写性能も高いF1.8単焦点シリーズは、ポートレートから風景まで被写体を選ばず対応できるが、特にスナップ撮影との相性はとてもいい。フルサイズ機でも軽快に撮りたい人に特にオススメしたい3本だ。

(協力:パナソニック)

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