【PR】初代機の流れを汲みつつ内部刷新
HiByが辿り着いた新境地!「RS6」はナチュラルサウンドでありのままを引き出すDAPだ
発表されている回路図ではいまひとつ内容を把握しきれなかったため、メーカーに色々と質問してみたところ、要するに前半パートに用意されたFPGAによってPCMとDSDとをそれぞれ別回路に振り分け、PCMのみR2R DACによってDA変換、一方のDSDは特性を活かしたシンプルな専用回路によって処理するとのことだ。
他のブランドを含め、少ないながらも目にするようになってきたR2R DAC搭載DAPだが、一般的にはPCMとDSDのどちらも同じDACで処理されるため、DSD信号はいちどPCM化したのちDA変換されることが多いそうだ。対してRS6では、それぞれの信号にとってベストなDA変換が行われるということになる。
最新の専用DACチップであってもPCMとDSDを分けることはないため、信号の種類によって処理回路を振り分けるというのは希有な発想であり、またとても合理的なシステムともいえる。というのも、R2R DACの音質的なメリットを享受できると同時に、DSD音源も最適なサウンドで楽しむことができるからだ。
FPGAによる音楽信号処理を行っているHiBy製DAPならではというべきか、ソフト開発が得意な同社ならではというべきか、いずれにせよ素晴らしいアイデアだと思う。
さらに、「ダーウィン・アーキテクチャー」のPCM回路には、通常のDA変換で用いられるリニアFIRフィルターやオーバーサンプリングをバイパスするNOS(ノンオーバーサンプリング)設定も用意。マルチビットDACのNOS使用にこだわる人にとって、大変ありがたく、嬉しい内容だ。
一方のDSD回路は、R2R DACこそ利用しないものの、LPFをメインとしたシンプルな回路構成となっているため、こちらもオリジナルに近いピュアな音が楽しめそう。大いに期待できる。なお、発売後のアップデートにより「DSD音源のPCM変換再生切り替え機能」を搭載する予定とのことなので、R2R DACを心ゆくまで堪能したい人も安心だ。