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Polk Audioのスピーカーはなぜ「安くても高音質」なのか? 新入門機「Monitor XT」でわかった魅力
■Polk Audioが大切にするのは「良いサウンドを安価に届けること」
では、今回話を伺った2人について紹介していく。スターンズ氏は、Polk Audioのブランド・プレジデント。オーディオ業界歴40年のベテランで、以前はソニーやハーマンに籍を置いていたこともあり、エンジニアではないが、スピーカー設計に関するいくつかの特許をもつプロフェッショナルだ。また、グレコ氏はプロダクトマネージャー(製品開発責任者)で、同社へは2014年から参加。現在はプロダクトプランニングやマネジメントに関わっている。
「Polk Audioは1972年に3人の学生により、アメリカ西部のボルチモアで設立されました。現在はアメリカ最大級のプレミアムスピーカーカンパニーで、米国内で年間数百億の売り上げがあり、トップシェアを誇っています」(スターンズ氏)
「ボルチモアの社屋では、アコースティックエンジニア、メカニカルエンジニア、デザイン、UXデザイナー、サウンド評価のチームメンバーを中心に、開発体制が整っており、エンジニアリングメンバーの中には30年ものキャリアを持つメンバーも在籍しています」(グレコ氏)
Polk Audioでは現在、ハイファイ用スピーカー、サウンドバー、カーオーディオ用スピーカーなどの製品をラインナップするが、スターンズ氏は「大切にしているのは良いサウンドを低価格で届けることです」と語る。
「社会人になりたての方から、オーディオマニアの方まで、幅広いユーザーに良い音を体験してほしいという思いでスピーカー開発を行っています。そんな中で、Monitor XTが目指したのは、多くの方が求めやすい手頃な価格でありながら、プレミアム・サウンドを実現するということ。実に18ヶ月もの開発期間を経て完成しました」(グレコ氏)
■Monitor XTが “安価でも高音質” を実現できた理由
幅広いラインアップをもつMonitor XTに共通する特徴は3点ある。1点目はキャビネットの補強。内部には、筐体構造を測定し厳密に施された10ヶ所のブレーシング(スピーカー内部補強の手法)が施されている。「この価格帯のスピーカーで、ここまで念入りにブレーシングを行なっている製品は少ないはず」とグレコ氏は語る。
2点目は、上位シリーズのSignature Eliteで採用されている「テリレン・ドーム・トゥイーター」を搭載したこと。さらにトゥイーターの周りあるリングの模様は、10パターンものプロトタイプを作り、拡散性が特に良いものを選び、素材も気を使って選定されている。
3点目はスピーカーユニットを駆動するマグネットで、実物を手に持つとかなり重い。同時比較ではないが、一般的な同価格帯のスピーカーに使われているマグネットよりもかなり大きいように見えた。実はこのマグネットは、価格の安価な汎用のマグネットを3つ組み合わせて構築されており、コストを下げつつ重量を稼ぐ工夫が行われている。