【PR】評論家・山之内正氏がテスト
“音が変わらない”正確なCDリッピングが魅力。パイオニア製BDドライブ最新機「BDR-X13J-S」を試す
■スマホへのPCレスリッピングも可能。新機能「カスタムエコ」なども
リッピングに関しては、本機とAndroidスマートフォン/タブレットをUSBケーブルで接続してのPCレスリッピングも可能。この場合もPureRead 4+を利用して高精度にリッピングできる。無料アプリ「Wireless Hi-Res Player 〜Stellanova〜」を端末にインストールすればよく、同アプリは先日のアップデートによって新たにFLACでのリッピングにも対応した。楽曲情報やジャケット画像は、「Gracenote MusicID」よりインターネット経由で自動取得する。
そのほか、従来機からの進化点としては前述のとおり各種記録速度が向上したことに加えて、「カスタムエコ機能」も新搭載。動作状態からアイドル状態やスタンバイ状態への移行時間を調整できるようになった。
■PureRead 4+対応ドライブは現代的オーディオスタイル構築の心強い味方
CDが最初に登場してから今年で40年を迎える。これほど息の長いメディアになるとは予想していなかっただけに、最近は1980年代前半のアルバムをラックから取り出すときは思わず緊張することがある。ディスクが劣化していないか、経年変化でゆがんでいないかなど、トラブルを心配してしまうのだ。
実際に、予想以上に劣化が進んで正常な読み取りができなくなった経験を何度か繰り返しているが、これまでパーフェクトモードでも読めなかったディスクは数枚にとどまっている。
一方、CDプレーヤーで再生できず、PureReadを用いたリッピングで読み取りができたディスクの数はその何倍に及ぶ。手持ちのCD枚数が多い人ほど、同機能の恩恵を受けることができるはずだ。
冒頭で手元のCDが増え続けているという話をしたが、ストリーミングに完全移行できないのは再生機器だけの問題ではない。ボックスセットや限定盤に限らず、また新譜か旧譜かに関わらず、どうしてもパッケージメディアが必要なケースは意外と多く、おそらくこれからもそれは変わらないと思う。
その一方、タブレット画面のキューにさまざまなアルバムや曲を好きなように並べて聴く鑑賞スタイルはもう手放すことができない。結局ディスクは手放さず、便利な再生環境も維持し続けるという、どこか一貫性のない状態がいまのところ一番しっくりくるのだ。
そんな再生環境をキープするのはそれほど難しくない。手持ちのCDをリッピングしてオーディオ用NASに取り込み、いつでも聴ける状態にしておくだけで良いのだ。PureRead 4+対応のBDドライブはその強い味方になってくれる。
(提供:パイオニア株式会社)