HOME > レビュー > 業務分野のトップランナー「アシダ音響」が熱い!人気沸騰のヘッドホン/イヤホンを一斉レビュー

[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域【第267回】

業務分野のトップランナー「アシダ音響」が熱い!人気沸騰のヘッドホン/イヤホンを一斉レビュー

公開日 2022/08/01 06:40 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

なお、筆者は基本が小音量派なので、筆者にとっての「少し上げめにした音量」は一般的には「普通の音量」か「それでもまだ小さめな音量」程度でしかないかもしれない。

さてアンプパワーとの兼ね合いでの音の変化というところでは、実は今回ここまでの試聴はハイエンドDAP、Astell&Kern「KANN MAX」と組み合わせての印象で、そこからiPhoneとApple純正のLightnig-イヤホンアダプタの組み合わせに替えてみたところ、前述の音の詰まりに加え、超低域の響きや中高域のクリアさもかなり損なわれてしまった。

どうやらこのイヤホン、本領発揮のためには組み合わせる再生機器にもそれなりの力を要求するタイプ。スマホと組み合わせて使う場合でも、スティック型USB DAC/ヘッドホンアンプ等との組み合わせを推奨したい。そのジャンルは現在活況で、1万円未満で十分なクオリティのものを購入できる。

音楽用ヘッドホン「ST-90-05」



無駄な装飾はなくかわいらしさと質実剛健さが共存。セレーションケーブルも太めで頑丈そう

続いてST-90-05を紹介。レトロデザインと軽やかな装着感が特徴のオンイヤースタイルのヘッドホンだ。

ハウジングやヘッドバンドはプラスチック製だがそれもチープさではなくレトロ感につながっている

灰色と黒の2色展開

サイズはコンパクトではあるが、折りたたみ機構はなく、ケーブルも1.5mとやや長め。しかしシンプルな構造だし、実物の手応えとしても丈夫そうなので「カバンのストラップに引っ掛けて持ち歩く」などラフなポータブル使いも似合いそうだ。

耳の周りを覆うアラウンドイヤーではなく、耳の上に乗せるオンイヤータイプのヘッドホン

イヤーパッドの大きさはAirPods Proのケースが乗っかる程度

音の方はというと、そのルックスのかわいらしさと質実剛健さのうち、質実剛健の方の印象に似つかわしいサウンド。ギターのカチッと硬質なアタック成分を強めるトレブル帯域、ベースやバスドラムの同じくアタックの圧を強めるミッドからローミッド帯域に主張があり、音像が近距離から勢いよく耳に飛び込んでくる。

ハイエンドオーディオ的な精密描写よりもシンプルなパワフルさを好むユーザー、特に重低音型のパワフルさではなくミッドレンジがガツンと充実したパワフルさを好むユーザーはチェックの価値ありだ。

次ページ自分自身がダミヘマイクになる?!バイノーラルマイク「BNM-001」

前へ 1 2 3 4 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー196号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.196
オーディオアクセサリー大全2025~2026
特別増刊
オーディオアクセサリー大全
最新号
2025~2026
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.22 2024冬
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.22
プレミアムヘッドホンガイド Vol.32 2024 AUTUMN
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.32(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2025年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2025年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2024受賞製品お買い物ガイド(2024年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX

本ページからアフィリエイトプログラムによる収益を得ることがあります