起きた瞬間「いつもと違う」
「ヤクルト1000」レビュー。睡眠の質向上・ストレス緩和の効果を確かめる
使い勝手、飲みやすさ、そして味
いよいよフタを開ける。…と書いてから、あの部分をフタと書いて良いか少し疑問に思ったが、公式サイトによると「アルミキャップ」が正式名称らしい。
これは本製品だけでなく、ヤクルト類飲料全般における要改善点だろうが、このアルミキャップと称する部分を本体から外した後、食卓やテーブルの上でどう処理すべきか、戸惑うことがある。
外した後、キャップの裏側中央に、飲料成分が少し固まった跡が見えるのも、美観としてはよろしくない。特にヤクルト1000は最上位モデルなのだから、このあたりのフタの取り回しにも、なにか良いアイデアが欲しかった。
閑話休題。いよいよヤクルト1000を飲み進めていく。円形部分の口当たりは通常のヤクルト飲料とほぼ同じように思える。このとき、ヤクルト飲料特有の、甘ったるさの中に少し刺激を含んだ匂いが鼻をつく。「ヤクルトを飲んでいる」ということが、触覚、味覚だけでなく、嗅覚からも強く感じられる。
肝心の味はどうなのか。甘みやフレーバーは通常のヤクルトとそれほど変わらない一方、コクはかなり強めに感じる。
通常のヤクルトは、飲んでいるときはコクを感じても、飲み終わるとスパッとキレが良い。一方でヤクルト1000は、かなり長時間、口の中に後味が残る。つまり、味の立ち下がりがあまり良くない。これが大量のシロタ株によるものなのか、それとも故意の味付けなのかはわからないが、これまでのヤクルト類飲料のコクが、さらに強められている印象だ。
コクがあり、内容量も通常のヤクルトより多いので、一気に飲み干すのは難しい。多くの場合、何度かに分けてちびちび飲むことになるだろう。ヤクルト類飲料としては高価な商品なので、いわゆる「飲み応え」を感じさせるこの仕様自体は、好ましく思えた。
ただし、デザインのところでも触れたことだが、外側から内容量がわからない仕様になっているのは気になった。通常のヤクルトは「あと半分程度残っているな」「あと3分の1だな」などと視覚で認識できたが、それがわからない。手に持って振って、感覚で残量を確かめるしかない。デザインを優先すると仕方ない部分ではあるが、残量表示機能がないのは残念だ。