国内外の18ブランドが集結
【2022年版】オーディオ用USBケーブル20機種一斉試聴! 最新モデルからロングセラーまで注目モデルを徹底比較!
【SAEC】STRATOSPHERE SUS-020 68,200円/1.2m(税込)
「SUS-380 MK2」と見た目は似ているが、全てのオーディオ的要素が大幅にグレードアップしている。ニュートラル志向はさらに徹底されて、ワイドレンジでノイズレス。空間表現にも磨きがかかり、ボーカルとコーラスの重なりがじつに美しい。これがSTRATOSPHEREシリーズの目指す“正しい音”なのだろう。2倍以上の価格差も納得のクオリティだ。にも関わらず、非の打ち所がない優等生に、舶来品のようなエンタメ性を求めてしまう私は邪道なのだろうか。
【TIGLON】TPL-2000U 79,200円/1.0m(税込)
重心がググっと下がり、ドスの効いた武闘派サウンドが下へ下へ、前へ前へ、と迫り出してくる。この印象は筆者が以前試聴した同社の電源ケーブルやスピーカースタンドとは明らかに異なるが、中低域寄りのエネルギーバランスと音圧感は電源ケーブルと、余計な響きが乗らないダイレクトな切れ味はスピーカースタンドと、それぞれ部分的な共通点も聞き取れる。ヘヴィーなのにスピーディー。このあたりがマグネシウムの特徴なのかもしれない。
【CARDAS】Clear High Speed Serial Buss 82,830円/1.0m(税込)
発売からかなり経っているが、古さを全く感じさせないハイダイナミックレンジ&ハイコントラスト&高解像&高分解能な圧倒的性能で最新ケーブルを凌駕する。デュアル構造ならではの際立つ安定感と、全方位に視界良好な抜群のパースペクティブは、調整の行き届いたスタジオでモニタリングしているような真のプロフェッショナルサウンドだ。1人でも多くの人に聴いてほしい今回のナンバーワン。
【Wireworld】Platinum Starlight 8 95,700円/1.0m(税込)
部屋が広くなったと錯覚するほどの巨大なスケール感には王者の風格が漂う。聴感上の音量も明らかにアップし、重量級のローエンドが、ゴーンゴーンと腹に響いてくる。純銀製の導体を使用しているが、いわゆる銀線特有の艶っぽいキャラクターは感じられず、むしろスッキリとした高域と、よくほぐれた中域によって、ゴージャスでありながらも華美になりすぎないギリギリのバランスが保たれている。これぞ老舗ならではの銀線の使いこなしだ。