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ミュージシャンも気に入る“高音質”ネット配信。コルグ「Live Extreme」採用公演を密着レポート!

公開日 2022/12/23 06:30 編集部:小野佳希
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例えば、一般的な配信システムでは、コンサート会場で収録した信号をAACなどに圧縮してからサーバーにアップロードし、サーバーから各視聴者に配信される際にも再び圧縮が入ることが多い。これに対しLive Extremeでは、ロスレスやハイレゾのままサーバーにアップロードし、圧縮による音声劣化を最小限に留めている。

一般的な配信システム(上)とLive Extremeの違い

また、映像と音声の同期においても、一般的な配信システムでは映像を基準にして音声を合わせるよう調整するが、Live Extremeでは音声側のクロックに合わせて映像を調整する。

そして、こうした「オーディオ・ファースト」な思想で収録されたハイレゾ/ロスレス音声を、マルチチャンネルで配信可能な点も特徴。世界で初めて、最大PCM 384kHz/24bit、またはDSD 5.6MHzでのマルチチャンネル・ライブ・ストリーミング配信に対応したシステムだ。

なお、いわゆるマルチチャンネルだけでなく、異なる内容の信号を同時に配信することも可能。例えば、ビットレートの異なる音声を別々に配信したり、オーディオコメンタリーをサブチャンネルで流すなどといったこともできる。今回のdip in the poolの配信では、ハイレゾのステレオ音声と、バイノーラルミックス音声の配信が行われ、さらに、後日のアーカイブ配信では5.1chサラウンドになるといった試みだった。

通常のステレオ・ミックスに加えて、音響計測用マネキン“KEMAR”も用いて、バイノーラルミックスを作成し配信

高画質高音質が「手軽に」利用できる点も魅力



ハイレゾ音声や4K映像というハイクオリティの信号を配信できる一方で、手軽さもLive Extremeの魅力だ。Chrome、Edge、Safari、Operaなど主要なウェブブラウザでハイレゾ音声に対応しているため(※SafariはmacOS版のみハイレゾ対応/iOS版はロスレスまでの対応)、視聴の際に専用アプリなどを用意しなくてもいい。

ほとんどのウェブブラウザからLive Extremeの高音質配信を視聴可能

これは、ユーザーがPCやスマートフォンにアプリをインストールする必要がないというだけでなく、配信サービスやアーティスト側にとってもメリットだ。視聴アプリの開発費用や開発期間を省くことができるのだから。

次ページ豊富な採用実績。ますます存在感を高めていく気配

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