PR使いこなしを徹底解説
ソナス・ファベールの新たな提案。リビングを豊かな音で満たすオールインワンスピーカー「Omnia」の魅力
Regaのアナログプレーヤーと組み合わせ。ジャズの熱気を伝えてくれる
次に英国Regaのターンテーブル「Planar 6」と組み合わせたレコード再生。OmniaはMMのフォノイコライザーを搭載しているから、MMカートリッジ「Exact」付属のPlanar 6とはラインケーブルで繋ぐだけだ。ジャズの名門レーベルBlue Noteのソニー・クラーク『Cool Struttin'』(1958年発売/ステレオ・リバティ盤)に針を落とす。
ヒラリー・ハーンの色彩豊かな音色と粒立ちの良さから、ジャズとの相性が良さそうだと想像したが、やはりドンピシャにハマった。ソニー・クラークのピアノタッチも粒が立って美しい響きで、サイドメンのポール・チェンバースの太くて粘りのあるベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムもリズムのノリが良い。薄型で美しいデザインのPlanar 6とOmniaの組み合わせは、視覚的なデザインもバッチリと決まり頬がゆるむ。
なおOmniaは設置した場所に合わせて(背面の壁の距離など)低域の量を可変できる。この設定は、現段階ではインターネットブラウザにIPアドレスやホストネームを打ち込む必要があるが、今後のファームウェアアップデートでQRコードを読み込むことで簡単にアクセスできるようになるという。
テレビとHDMIケーブルで接続するだけで、サウンドバーとしても使用可能
LGの55インチテレビと組み合わせて、サウンドバーとして利用してみた。こちらもセットアップは容易で、HDMIケーブルでテレビのHDMI(ARC対応)端子とOmniaを接続するだけ。なお、テレビの機種によっては、音声の出力先をテレビ本体からHDMI(ARC)にするステップが追加されることもある。
「Apple TV 4K」から『トップガン マーヴェリック』を再生した。Omniaはサウンドバーよりも筐体の全高があるので、TVが壁掛けではない場合はラックに設置しなくてはいけない(テレビと一緒に置けない)。一般的なサウンドバーより画面に対して音が下から出てきてしまうが、サウンドクオリティは最上級だ。音楽再生で感じた優れた低域表現は映画再生でも真価を発揮し、ジェットエンジンの音や爆発音、F-14戦闘機の機関砲の発射音もリアルだった。そしてテレビ環境への設置でもニヤニヤとしてしまうほどデザインが良質だ。
いかがだったろうか、ハイエンドスピーカーブランド渾身のオールインワンモデルは非常に高い完成度だった。オーガニックで細部まで練り上げられたデザインの良さは、数ある一体型モデルの中でも最上の出来栄えと言って差し支えないと思う。
「CRESCENDOテクノロジー」により、2本のスピーカーから聴くような自然なサウンドステージも印象が良く、スイートスポットも広いので、部屋全体で良い音で聴くことができる。ピュアハイファイオーディオブランドのソナス・ファベールらしい斬新な試みは大成功していることを実感した。幅広いユーザーへオススメできるモデルである。
(提供:ノア)