PRコンサート以外にも広がる採用事例
小岩井ことり・安済知佳・上田麗奈出演、人気声優ASMRイベントを“高音質”生配信。コルグ「Live Extreme」の魅力とは?
3人それぞれの耳元でのささやきはもちろん、上田さんがダミーヘッドの顔の前で巻き尺を巻き取ったり曲げたりしてみたり(顔もダミーヘッドに近づくので上田さんの声も近くなる)、通常トーク時もそれぞれがダミーヘッドとの位置を意識しているかのように絶妙な距離で話したりと、バイノーラル録音の特性を存分に活かしてイベントが進行していった。
特に、オーディオビジュアル関連情報を発信している当ファイルウェブとしても興味深かったのが、小岩井さんがノイズキャンセリング対応ヘッドホンのコルグ「NC-Q1」とVOX「VH-Q1」を紹介するコーナー。ヘッドホンをダミーヘッドに装着させることで、観客や配信視聴者にもノイキャンの効果を体験させられるようにしたのだ。「そういう使い方があったのか!」と、記者も思わず膝を打った次第だ。これが通販番組だったら、この瞬間に注文が殺到したのだろうなとさえ思わされた。
Live Extremeが“ハマる”ケースはまだまだありそう
もちろん、そうした点を除いたとしてもイベント自体が非常に面白かった。司会役としてテキパキとイベントを仕切る小岩井さん、いたずら好きな子供のように突拍子もないタイミングでASMR的ささやきを発する上田さん、大きなリアクションでASMR音声の魅力を満喫する様子を見せる安済さんといった具合に、気心の知れた3人による軽妙なトークが展開されていた。
配信のプラットフォームを提供したeContentの佐藤氏は、「『周囲の目を気にせずにASMR音声を堪能できるので、今回は現地参戦ではなく配信を選んだ』というお客様もいました」とコメント。「『会場に行くより配信で見るほうがいい』なんて初めて言われましたね」と話してくれた。
また、先述したマンガの生アテレコのほかに今後発売予定の新作ボイスコミックの先行生朗読なども行われたのだが、台本のページをめくる音など、作り込まれた後の作品だったらカットされてしまうであろう音もそのまま聴くことができたのも、生中継だからこその魅力。そして、そうした微かな音もしっかり感じられるのは、ハイレゾの高音質で配信できるLive Extremeが採用されていたからこそだろう。
音質が重要になる配信というとやはりコンサートを連想するが(そして実際にコンサートでの採用例も多いが)、今回のイベントのように、Live Extremeが“ハマる”ケースはまだまだありそうだ。手軽に高画質高音質配信が実施できることに加え、バイノーラルにマルチチャンネル、コメンタリーなど様々な使い方にも対応するLive Extremeが秘める可能性をあらためて感じさせられる取材だった。
(提供:コルグ)