PR普段親しみのある楽曲を高音質で
Polk Audioのスピーカーはロックやポップスと相性抜群!「R700」「R200」で名盤を聴き倒す
オジー・オズボーン『Blizzard of Ozz』もレコード(英・オリジナル)で再生してみた。これは公開中の映画『ランディ・ローズ』で取り上げられているギタリスト、ランディ・ローズの出世作でもある。オジーの特徴的な声の質感も丁寧にまとめ、全体的にヌケ良く見通し良いサウンドで表現。ランディのパワフルなギターワークも腰が太く、ピッキングの粒立ちも滑らかに描き出す。リズム隊のリッチな太さも安定しており、キックドラムのアタック感も厚み良く感じられる。情熱的なギターソロの目の覚めるようなキレ感も実に心地よい。
Reserveシリーズの高音圧な音源への対応能力の高さは何度か述べているが、趣旨とは少し違う、近代的な音源でも試聴を行ってみた。用意したのはTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』のOP曲「Sing My Pleasure」のハイレゾ版だ。ハイレゾ版はCDよりもコンプレッション感が控えめであるものの、全体的に音圧は高く、音数の多さもあり、全体的に音の塊のように聴こえる傾向にある。
R700で再生すると、ベースの厚みを支えにリズム隊のリッチな押し出しと、エレキギターの多彩なプレイ感、ストリングスの動きも各々分離良く引き出し、音が団子にならずスムーズに展開。シャープで幾分ナーバスなボーカルも口元をスッキリと明瞭に引き立たせ、低音の厚みに負けずにハリ良く描いている。音圧による飽和感もなく、楽曲に込められた細やかなフレーズを一つ一つ聴き取ることができた。
コンパクトな「R200」もメリハリ良く再生
ここからはR200に切り替えての試聴であるが、ブックシェルフ型とはいえそのサイズを超える十分な低域の押し出しと、空間表現力の素直さを兼ね備えており、シリーズ随一の人気モデルであることを改めて実感した次第だ。こちらはまずレコード再生から試してみた。
ビリー・ジョエル「We Didn't Start the Fire」では、リズム隊のパワフルさが前に出ているが、ハネ良くキレ鮮やかなギターのフレーズやボーカルの低重心で滑らかな質感も丁寧に引き出している。オジー・オズボーン「Crazy Train」では太くコシのあるギターリフを粘りよく表現。リズム隊も太く滑らかにまとめ、シンバルワークも爽やかに描く。ボーカルの艶やオルガンの明瞭さも十分である。R700よりもより音像の芯の表現にフォーカスが当たっている印象で、ギターソロの伸びや弦の艶感もより良く感じられた。
エアロスミス「Eat The Rich」のギターワークも落ち着きがあり、伸び伸びとしたプレイニュアンスの余裕さ、ピッキングの粒立ち、歪ませたエッジ感を丁寧に描いている。ドラムセットの密度感も高く、ボーカルのハスキーさも一際スムーズに表現している。
ブライアン・アダムスの84年発売のヒット作『Reckless』(日本盤・オリジナル)から「Summer of '69」も聴いてみたが、独特なボーカルのしゃがれ感もリアルに描き出し、ギターやシンセサイザーのクリアさも艶良く爽やか。タイトなスネアに対し、キックドラムの伸び良くふくよかな押し出し感は、録音を手掛けたボブ・クリアマウンテンによるサウンドの妙ともいえる表現であり、そうした細やかなニュアンスもR200は的確に再現してくれている。
R700でも確認したヴィヴィ「Sing My Pleasure」のハイレゾ音源も試聴。リズム隊はスッキリとまとまり、ボーカルのヌケ感も高く、口元の動きもより自然に感じられる。ギターパートの重厚さが心地よく響くとともに、ストリングスの潤い良く爽やかな旋律もより鮮明に感じ取れた。R700よりも高域の情報の見せ方がうまく、音圧の高さに関しても適度にコントロールし、解像感を保ちながらも聴きやすいサウンドにまとめてくれるような印象である。
最後にTOTO『Tambu』から「Gift Of Faith」と「I Will Remember」を再生。エレキギターの爽やかなフレーズとレンジが広く爽やかなピアノのきめ細やかな描写が、いかにもハイレゾらしい高解像度な印象をもたらしてくれる。その一方で太くどっしりとしたベースの存在感、サイモン・フィリップスの大口径キックドラムと太く響くタムタムのエアー感も密度良く描き出す。ボーカルやコーラスのクールでキレの良い浮き立ちも好対照で、メリハリの利いたロックサウンドを堪能できた。
終始仕事とはいえ、大好きなロック盤を十二分に楽しんだ取材ではあったが、それだけR700とR200が音楽の本質を的確に引き出してくれた証しともいえるだろう。好きな音楽を長時間ストレスなく浸れる優れたサウンド性であることがPolk Audio、そしてReserveシリーズの持つ魅力の根幹である。
ポップスやロック音源であってもウィークポイントばかりが目立つのではなく、そのポピュラーな楽曲がもつ本質的な魅力をワンランク上の高音質かつ耳当たり良いサウンドで聴かせることができるのが、Polk Audioならではの強みともいえるだろう。
(提供:ディーアンドエムホールディングス)