PR魅力ある分厚いサウンド、接続方式で“音変”も
ボーカル曲が好きなら間違いなし!qdcの“黄金”IEM「Folk」を聴いた
IEM好きなら知らない人はいないほどの人気ブランド「qdc」。中国ではレコーディングエンジニアやミュージシャンといった音のプロに評価され、プロフェッショナル市場でシェアを拡大。その後参入したコンシューマー市場でも高い支持を集め、日本でも実力派ブランドとして知られている。新しい技術を積極的に取り入れながらも、堅実なモノづくりをするのが魅力で、どのIEMも個性的かつサウンドと質感の完成度が高い。
そんなqdcが新たにリリースしたIEMが「Folk」だ。種類の異なるドライバーを組み合わせた「Hybrid」シリーズの製品となり、カスタムモデルの「Hybrid Folk-C」とユニバーサルモデルの「Hybrid Folk-S」がある。
いずれも、シリーズ名の通り、バランスド・アーマチュア(BA)型、ダイナミック型、平面駆動型の3種類のドライバーを1基ずつ搭載する意欲作だ。今回は、ユニバーサルモデルのHybrid Folk-Sを使用して、本機の詳しい仕様とサウンドインプレッションをお届けしよう。
新作IEMであるFolkは、カスタム/ユニバーサルともプロ用の「Studio」シリーズのサウンドをベースに、「主にボーカルを中心としたリスニング」用途を意識して作られたという。冒頭に触れた通り、BA型とダイナミック型、そして平面駆動(フラットパネル)型と3種類のドライバーを組み合わせた3ウェイハイブリッド構成となる。
ダイナミック型を組み合わせたIEMでは、エアフローにおいて「筐体内空間によるサウンドへの影響」を受けやすいそうだ。この課題を解決するため、独自技術である独立した音響キャビティと音導管を採用した。
これは、最初に平面駆動型とダイナミック型を一緒に固定するキャビティを作り、そこにBA型を組み合わせるもの。特性をフラットにでき、「優れた整合性を保ちながらダイナミック型の低域の弾力性、BA型の正確な中高域、フラットパネル型の超高域の優位性を併せ持つニュートラルで自然なサウンドを実現した」という。
ユニバーサルモデルのHybrid Folk-Sは、「開発が黄金の秋に始まった」ことから、ゴールデンメイプルをイメージした民芸デザインを採用したという。実機を手にすると、その黄金色に輝くボディがひときわ目を引く。
黄金と聞くとド派手に思えるが、木調のフェイスプレートはどこか素朴で落ち着いて見える。付属のファブリック製ケースに本機を入れると、品の良さが引き立ちながらも温かみがある。部屋の片隅にあっても目を引くような民芸品を意識してデザインされているのがよく分かる。
Hybrid Folk-Sの付属ケーブルは銀メッキ銅ケーブルで、再生機器に接続するプラグ部には先端部を脱着できる3in1マルチプラグを採用。プラグの交換で3.5mm/2.5mmバランス/4.4mmバランスに対応する。IEM本体と接続するコネクターはqdcタイプの2Pinだ。参考までにスペックをお伝えすると、再生周波数帯域は10Hz - 40kHz、入力感度が101dB SPL/mW、インピーダンスは15Ω。
それでは、サウンドを確かめていこう。試聴は、ハイエンドDAPの雄であるAstell&Kernの人気モデル「KANN MAX」で3.5mm(アンバランス)と4.4mmバランスの有線接続、qdcが昨冬発売した2Pin対応のBluetoothアダプター「TWX」とiPhone 14を組み合わせたワイヤレス接続の両方でチェックした。
そんなqdcが新たにリリースしたIEMが「Folk」だ。種類の異なるドライバーを組み合わせた「Hybrid」シリーズの製品となり、カスタムモデルの「Hybrid Folk-C」とユニバーサルモデルの「Hybrid Folk-S」がある。
いずれも、シリーズ名の通り、バランスド・アーマチュア(BA)型、ダイナミック型、平面駆動型の3種類のドライバーを1基ずつ搭載する意欲作だ。今回は、ユニバーサルモデルのHybrid Folk-Sを使用して、本機の詳しい仕様とサウンドインプレッションをお届けしよう。
素朴で実直なデザイン筐体に3種類のドライバーを巧みに組み込む
新作IEMであるFolkは、カスタム/ユニバーサルともプロ用の「Studio」シリーズのサウンドをベースに、「主にボーカルを中心としたリスニング」用途を意識して作られたという。冒頭に触れた通り、BA型とダイナミック型、そして平面駆動(フラットパネル)型と3種類のドライバーを組み合わせた3ウェイハイブリッド構成となる。
ダイナミック型を組み合わせたIEMでは、エアフローにおいて「筐体内空間によるサウンドへの影響」を受けやすいそうだ。この課題を解決するため、独自技術である独立した音響キャビティと音導管を採用した。
これは、最初に平面駆動型とダイナミック型を一緒に固定するキャビティを作り、そこにBA型を組み合わせるもの。特性をフラットにでき、「優れた整合性を保ちながらダイナミック型の低域の弾力性、BA型の正確な中高域、フラットパネル型の超高域の優位性を併せ持つニュートラルで自然なサウンドを実現した」という。
ユニバーサルモデルのHybrid Folk-Sは、「開発が黄金の秋に始まった」ことから、ゴールデンメイプルをイメージした民芸デザインを採用したという。実機を手にすると、その黄金色に輝くボディがひときわ目を引く。
黄金と聞くとド派手に思えるが、木調のフェイスプレートはどこか素朴で落ち着いて見える。付属のファブリック製ケースに本機を入れると、品の良さが引き立ちながらも温かみがある。部屋の片隅にあっても目を引くような民芸品を意識してデザインされているのがよく分かる。
Hybrid Folk-Sの付属ケーブルは銀メッキ銅ケーブルで、再生機器に接続するプラグ部には先端部を脱着できる3in1マルチプラグを採用。プラグの交換で3.5mm/2.5mmバランス/4.4mmバランスに対応する。IEM本体と接続するコネクターはqdcタイプの2Pinだ。参考までにスペックをお伝えすると、再生周波数帯域は10Hz - 40kHz、入力感度が101dB SPL/mW、インピーダンスは15Ω。
存在感のある分厚いサウンドでボーカルとの相性抜群
それでは、サウンドを確かめていこう。試聴は、ハイエンドDAPの雄であるAstell&Kernの人気モデル「KANN MAX」で3.5mm(アンバランス)と4.4mmバランスの有線接続、qdcが昨冬発売した2Pin対応のBluetoothアダプター「TWX」とiPhone 14を組み合わせたワイヤレス接続の両方でチェックした。
次ページまさに「ボーカル映え」する立体的サウンド! 熱量たっぷりで生歌のよう