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PRワイヤレス、音場補正と日本の住宅にもピッタリ

Sonos「Era 300/100」を聴いて実感!コスパ良好でスマート&シンプルな“極上音響体験”

公開日 2023/06/30 07:00 草野 晃輔
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「わずか3台」でハイエンドホームシアター。想像以上のサウンドに度肝を抜かれた

いよいよ、サウンドバーと組み合わせたホームシアター構成を試していこう。まず試すのは、「簡易かつハイエンドな空間オーディオ対応ホームシアター」だ。テレビにサウンドバーのArcをHDMI「eARC」で接続し、背後の左右にそれぞれEra 300を配置する。Sonosアプリからスピーカーを追加し、音場補正機能の「Trueplay」を実行する。各デバイスが発した音をスマホのマイクで拾い、音の特性や反射を検知して自動でチューニングするもので、アプリの指示に従うだけでよい。

サラウンド設定はEra 300などのスピーカーを部屋に持ってきて、アプリのガイドに沿って操作するだけで完了。ワイヤレスで、直感的にできるのが強みだ

Trueplayは通常、簡易的にリスニングポイントから測定する。今回はより精度の高い「アドバンスドモード」でセットアップした。基本的な仕組みは同じだが、部屋の隅々までスマホをかざしながら練り歩くことで空間全体の状態を測定できる。

映像の前に、音楽を再生して音質をチェックしよう。再生したのはK-POPアイドルグループ、Stray Kidsの「S-Class」。空間オーディオ楽曲の中でもその効果が分かりやすいとの評判通り、イントロから口笛の音色が正面の空間にふわっと漂う。Aメロではボーカルが正面に定位したまま、ガラスの割れるような音は右下、パーカッションは左からと様々な音が飛び交う。たった3台でこんなに豊かな音響空間を形成し、的確に再現できることに驚いた。

すぐに映像を試したくなり、Netflixでの『トップガン・マーヴェリック』(4K/Dolby Atmos版)再生に切替えると、想像を遙かに超えるサウンドに度肝を抜かれた。序盤のテスト飛行のシーンでは、ジェットエンジンの轟音が体を貫きながら、飛行する映像に合わせて上下左右に移動する。まさに音の空間の中にいるようで、各スピーカーの繋がりがまったく分からない。

特に感心したのが、声のナチュラルさ。サウンドバーで聴くと、少なからず音が下から出ている感覚が残ってしまう。それが、このシステムだとスピーカーの存在がスッと消え、声が前から聴こえてくる。演者が目の前で会話しているようなのだ。

Era 300とArcを組み合わせれば、たった3台で7.1.4chのDolby Atmos音声が再生可能に。前後ともにイネーブルドスピーカーがあるため、驚くほどリアルな包まれ感が楽しめる

テイラー・スイフトのライブを収録した『レピュテーション・スタジアム・ツアー』もDolby Atmos対応だ。ボーカルや音楽は正面からやや上までに定位し、その周囲に会場の環境音が漂う。『トップガン・マーヴェリック』のように、映像に合わせて音が移動するというより、ライブ会場に自分がいる感覚を楽しめる。観客との一体感からか、ついライブに見入ってしまった。

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