PRカロッツェリアのノウハウが支える洗練のサウンド
言葉通りの「史上最高音質」を体感。新サイバーナビは“良い音を楽しみたい”ユーザー全員に推奨したい
■一聴してわかる実力の高さ、サウンドに圧倒される
試聴はパイオニアが用意したデモカーで実施した。試聴システムは、カロッツェリアのハイエンド2ウェイユニットとサブウーファーというスピーカー構成を、同じくカロッツェリアのハイエンドアンプで駆動するというシステムが組まれており、サイバーナビからのラインアウトのクオリティを徹底的にチェックすることができた。
最良の布陣ということで、まずは再生の難しいソースからその実力を検証した。筆者が審査員を務めた直近のカーオーディオコンテストでも使用された課題曲「Diana Panton / Yesterday」と「グスターボ・ドゥダメル指揮ロサンゼルス・フィルハーモニック / ドヴォルザーク:交響曲第9番第3楽章 」だ。
一聴して、パイオニアらしいクリアな中・高音表現が快く、そのサウンドに圧倒される。とりわけ音の定位が素晴らしく、ダッシュボードの左から右まで楽器の姿が明瞭に居並ぶ。「Yesterday」は、ボーカルを中心とし、軽やかに舞うピアノ、優しく爪弾かれるギター、浮遊感のあるストリングスなど、定位する方向はもちろんのこと、各楽器で微妙に異なる距離間を巧みに描く。
「ドヴォルザーク:交響曲第9番第3楽章」は、遠景気味で展開する木管楽器の響きの奥行き感、そして左右方向に展開する弦楽セクションなどを緻密に描くとともに、滞空する残響の余韻をたっぷりと描きながらもあくまで全体像を明瞭に再現していく。
これらの表現だけで、ソースの再生から、それを各スピーカーへと分配するヘッドユニットとしてのサイバーナビの実力の高さを窺い知ることが出来る。ハイクラスなスピーカーユニットやアンプを使用する場合、上流機器の性能もシビアに描き出されることになるが、そこに綻びはなく、このサイバーナビに十二分な音の送り出し精度や情報量が確保されていることが分かるのだ。
また、車内サウンドの調整には、クロスオーバーや各ユニット間のタイムアライメント設定のほかに、イコライザー機能も積極的に使われていた。一聴してクリアながらも、聴き疲れのない心地よいバランスが実現されていたのだが、それも、サイバーナビ内蔵のイコライザー機能を的確に使って調整されていたのである。プロが入念に設定を追い込んで狙い通りの高音質を実現可能な調整機能が揃っていることも、基本性能として実に頼もしいと言えるだろう。
■マスターサウンドリバイブも効果絶大、あらゆるソースを自然に高音質化
続いて、ディスク再生をチェックしてみる。筆者がよくチェックに使っている「Keiko Lee / Fragile」の再生では、やはり定位の再現が白眉で、冒頭、ウィンドチャイムやシェイカーが左右を通り過ぎる粒の細かい音を、きめ細やかに拾い描いている。こういった繊細な描写は、まさに先述したパーツ精度の追求やノイズ抑制設計の賜物だろう。
ここで、「マスターサウンドリバイブ」機能を使用して驚かされた。モード1で使用してみると、楽器音像のディテールや空間の広がりがより詳細になる。しかしながら、その効果にまったく違和感を覚えることなく、あくまで自然に補填、伸張される効果が快く、常時ONで使用したいと感じたほどだ。
さらに、「マスターサウンドリバイブ」機能をYoutubeコンテンツの音声に適用してみる。「YOASOBI / アイドル」のPVをモード2を適用して再生し、またもや驚かされた。圧縮音源で減退しがちなエネルギー感や音色感が、より充実して描かれる。音の粗さや硬さも軽減され、より伸び伸びとした音でYouTube音源を楽しむことができた。様々なソースに手軽にアクセスできるYouTube音源は非常に魅力的なコンテンツであるだけに、その魅力を引き出す本機能は大変有用であり、サイバーナビを選ぶ大きな要素となるだろう。
以上のようにサイバーナビは、「史上最高音質」を実現したという文言通りの、高いポテンシャルを備えたカーナビゲーションシステムであるということを体感できた。定評あるカーナビとしての快適な使い心地に加えて、膨大なこだわりとノウハウに支えられて実現する洗練のサウンド、そして、あらゆるサウンドソースを高音質化する「マスターサウンドリバイブ」 機能の搭載などによって、良い音を楽しみたいという幅広いユーザーのニーズにしっかりと応えてくれる存在なのである。
(協力:パイオニア株式会社)