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PROLED evoとα9 AI Processor 4K Gen6で新次元の画質&音質

LG フラグシップ4K有機ELテレビ「OLED G3」徹底レビュー。圧巻の高画質&高音質を実感!

公開日 2023/12/04 06:30 大橋伸太郎
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■明るく巧みな輝度表現と滲みのない鮮明な描写力


今回、画質と音質を65インチの「OLED 65G3PJA」でチェック。まず、4K UHD BD『8K空撮夜景 SKY WALK』を観てみると、冒頭のシーンの力強いコントラストと鮮やかな色彩が、にわかに有機ELモデルと信じられないほど、従来機と一線を画す。観る者を撥ねつけない明るさで、大きく広く開かれた包容力が豊かなビューティフルな映像なのだ。

胸のすくようなクラリティに富んだS/Nの高さで、水平線まで曇りが吹き払われたように建物の微妙な高低を立体感豊かに描き出し、フォーカスアウトしていくボケ味も濁りがなく美しい。後半のビル群の夜景は、ビル外壁のロゴを滲みなく鮮明に描写する。

タワー表面のトラスのノイズによる妨害のないシャープな輪郭表現、ビルがシャドウに入った時の墨色の透明感、暗部階調ともに圧巻である。「AIサービス」をオンで視聴したが、色温度、ガンマ、コントラストなど見やすいバランスで、日常のビデオ系の作品や放送番組などにお薦め。空前の高輝度を掌中にしているが、ギラギラした力ずくの明るさではなく、非常にデリカシーに富んだ表現だ。

メニューの「機器設定」のなかに、「AIサービス」の設定を用意。「AI映像プロ」や「AI映像ジャンル選択」などの機能をオン/オフできる

■色再現性も精度が高く階調表現も豊か


4K UHD BD『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』を、「シネマダーク」で視聴してみると、活き活きと動く人形たちの布帛、粘土・樹脂など成形上のテクスチャーをありありと伝える。撮影時、ゼラチンフィルターのライティングで人形たちをうっすらと濡らす演色を入れ、キャラクターの個性と感情を引き立たせているが、OLED G3シリーズはこの演出効果が至極わかりやすい。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は、映像モード「シネマダーク」でチェック

クリスマスタウンのシーンは、広色域が全開で、甘く艶やかな色彩がジェリービーンズをまき散らしたようにファンタスティック。輝度が増したことで、RGB主体の発光になり、色再現性の精度が著しく増しており、ティム・バートンの脳内世界そのままを現出させている。

次に4K UHD BD『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を「シネマブライト」で視聴。高輝度部分が飽和せず、階調が豊かでニュアンスに富む。陽光を浴びて輝く水しぶき、逆光に入った表情の翳り、細部に光がきらめく生々しさは、従来モデルのダイナミックレンジを逸脱し、CG描画を忘れさせる実景感覚に溢れている。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、映像モード「シネマブライト」でチェック

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