PROLED evoとα9 AI Processor 4K Gen6で新次元の画質&音質
LG フラグシップ4K有機ELテレビ「OLED G3」徹底レビュー。圧巻の高画質&高音質を実感!
■聴き手を包む包囲感と雄弁な移動表現
音質もチェックしていこう。4K UHD BD『TAR』は、音楽家を主人公とした映画と現代版ニューロティックムービーの二面性を持つ作品だが、チェリストのオーディションシーンは、広がり豊かで歪みの少ないHi-Fiサウンド。リハーサルシーンは、音場が拡大しオケの音が聴き手の前方に大きく広がる。チェロ独奏がセンターに定位して倍音も豊かで、音楽映画としての本作を引き立たせる。「AIサウンドプロ」をオンにすると、音場がほぐれ、効果音が画面に貼り付かず回り込むことで聴き手を包囲、巧緻を極めた音によるサスペンス演出を外部サウンドシステムなしで実現してみせた。
AIサウンドプロは、アクション映画のダイナミックな移動表現でも効果を発揮。4K UHD BD『シン・ウルトラマン』では、ウルトラマンと怪獣が画面いっぱいに躍動する移動感が、広々と大きな音場で出現する。サラウンドもほぐれ、移動表現も雄弁だ。偽ウルトラマンを倒した本物が、視聴室内を2メートルの高度で太い軌跡を描き、音場左後方へと飛び去って行く様は抜群のリアリティだ。
今回の視聴で改めてOLED G3シリーズのクオリティの高さを実感させられたが、特に画質面において、パネルの革新性とストレートな画作りを優れたバランスで表現できるモデルは他にないだろう。新たな世代へと進化を歩み始めた4K有機ELテレビ、そのまばゆく輝く原器がここにある。
[SPEC]
LGエレクトロニクス「OLED 65G3PJA」
●デジタルチューナー数:地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS4K/110度CS4K×2 ●画素数:3840× 2160 ●対応HDR規格:Dolby Vision、HDR10、HLG ●スピーカー:トゥイーター×2、ミッドレンジ×2、ウーファー×2 ●音声出力:20W+20W+20W ●主な入出力端子:HDMI入力×4(eARC対応×1)、光デジタル音声出力×1、ステレオミニ出力×1、USB入力×3 他 ●ネットワーク接続:LAN×1、Wi-Fi6(2.4GHz、5GHz) ●主な動画配信サービス:YouTube、Amazon Prime Video、Apple TV+、Disney+、Netflix、U-NEXT 他 ●消費電力:506W(待機時約0.5W) ●外形寸法:1441W×878H×245Dmm(スタンド含む) ●質量:約28.7kg(スタンド含む)
(提供:LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社)