PR最新プリメインで往年の名スピーカーを鳴らす
マランツ「MODEL 40n」で休眠スピーカーが華麗に復活! 名機B&W「CM1」で試した
買い替えなどで古くなったスピーカーが倉庫で眠っている…なんて人もいるのでは? マランツのネットワーク機能搭載プリメインアンプ「MODEL 40n」なら、そんな古いスピーカーをもう一度楽しむのに最適だ。Bowers & Wilkins(B&W)の名機「CM1」と組み合わせての試聴体験を、オーディオ評論家の山之内 正 氏がレポート!
オーディオ歴が長くなると、いま使っているシステムとは別に、かつて愛用していたコンポーネントが休眠状態で手元に残るケースが増えてくる。愛着があった製品は手放しにくく、いつかまた鳴らすつもりで残しておくのだが、時間が経つにつれて忘却の彼方に消えてしまうのだ。
一方、筆者も経験したことがあるのだが、忘れられたコンポーネントを発掘し、最新システムで鳴らすと意外に良い音で楽しめることがある。ディスクプレーヤーやアンプなどエレクトロニクス系の製品は、あまり古いと部品の経年変化で音が劣化することもあるが、スピーカーならかなり古いものでも普通に鳴ってくれる。10年前、20年前の製品でも鳴らし方次第で思いがけず鮮度の高い音が出てくることも珍しくない。
ひと昔前のスピーカーを最新のアンプで鳴らしてみようと思いついて真っ先に候補に上がったのが、2006年にBowers & Wilkins(B&W)が発売したCM1である。10万台以上販売されたヒット作なので現役で活躍しているケースも多いはずだが、フロア型スピーカーに入れ替えたり上位モデルにグレードアップした結果、役割を終えたCM1が「お蔵入り」してしまったという例もありそうだ。
CM1はCDMシリーズや700シリーズとは別に1機種だけ唐突に登場したコンパクトな2ウェイスピーカーで、13cm口径のケブラーコーン・ウーファーと25mm口径のアルミドーム・トゥイーターを組み合わせ、同社のスピーカーのなかでもミニマムなサイズに収まる。その小さなスピーカーが厚みのある力強い低音を繰り出し、声や旋律楽器は伸びやかで濃密な表情をたたえていた。それで発売当時の価格は12万円台に収まっていたので、人気が爆発したのもうなずける。高性能な小型スピーカーを好む日本の音楽ファンは特にCM1に熱い視線を注ぎ、その人気を背景にCMシリーズとしてラインナップ化を果たしたことも記憶に新しい。CMシリーズはその後700シリーズ2として生まれ変わり、現行の700シリーズ3は800 D4シリーズ直系の姉妹モデルとして高い評価を獲得している。
CM1を鳴らす現代のアンプとして、マランツのMODEL 40nに白羽の矢を立てた。ハイファイ設計を貫いた本格派のプリメインアンプにネットワーク再生機能を組み込み、ソース機器を用意しなくてもスピーカーを組み合わせるだけでハイファイシステムが完成する。さらに、HDMI ARC端子を積んでいるのでテレビや映像機器と連携し、Blu-rayディスクや放送をハイファイグレードの音で楽しむ用途にも活用できることも見逃せない。
ネットワークオーディオ機能はHEOSのプラットフォームを活用し、AmazonMusicなど高音質ストリーミングをスマホやタブレットの操作で手軽に楽しめる。USB接続のHDDに保存したハイレゾ音源の再生にも対応しているので、ダウンロードで購入した高音質音源を本来のクオリティで楽しみたい音楽ファンの期待にも応えてくれる。MODEL 40nのネットワークオーディオはアンプの付加機能の枠に収まらないほど内容が充実しているので、ネットワークを中心に据えて音楽にじっくり浸りたい人にも積極的にお薦めできる。
休眠スピーカーの復活にマランツ「MODEL 40n」が最適な理由
オーディオ歴が長くなると、いま使っているシステムとは別に、かつて愛用していたコンポーネントが休眠状態で手元に残るケースが増えてくる。愛着があった製品は手放しにくく、いつかまた鳴らすつもりで残しておくのだが、時間が経つにつれて忘却の彼方に消えてしまうのだ。
一方、筆者も経験したことがあるのだが、忘れられたコンポーネントを発掘し、最新システムで鳴らすと意外に良い音で楽しめることがある。ディスクプレーヤーやアンプなどエレクトロニクス系の製品は、あまり古いと部品の経年変化で音が劣化することもあるが、スピーカーならかなり古いものでも普通に鳴ってくれる。10年前、20年前の製品でも鳴らし方次第で思いがけず鮮度の高い音が出てくることも珍しくない。
ひと昔前のスピーカーを最新のアンプで鳴らしてみようと思いついて真っ先に候補に上がったのが、2006年にBowers & Wilkins(B&W)が発売したCM1である。10万台以上販売されたヒット作なので現役で活躍しているケースも多いはずだが、フロア型スピーカーに入れ替えたり上位モデルにグレードアップした結果、役割を終えたCM1が「お蔵入り」してしまったという例もありそうだ。
CM1はCDMシリーズや700シリーズとは別に1機種だけ唐突に登場したコンパクトな2ウェイスピーカーで、13cm口径のケブラーコーン・ウーファーと25mm口径のアルミドーム・トゥイーターを組み合わせ、同社のスピーカーのなかでもミニマムなサイズに収まる。その小さなスピーカーが厚みのある力強い低音を繰り出し、声や旋律楽器は伸びやかで濃密な表情をたたえていた。それで発売当時の価格は12万円台に収まっていたので、人気が爆発したのもうなずける。高性能な小型スピーカーを好む日本の音楽ファンは特にCM1に熱い視線を注ぎ、その人気を背景にCMシリーズとしてラインナップ化を果たしたことも記憶に新しい。CMシリーズはその後700シリーズ2として生まれ変わり、現行の700シリーズ3は800 D4シリーズ直系の姉妹モデルとして高い評価を獲得している。
CM1を鳴らす現代のアンプとして、マランツのMODEL 40nに白羽の矢を立てた。ハイファイ設計を貫いた本格派のプリメインアンプにネットワーク再生機能を組み込み、ソース機器を用意しなくてもスピーカーを組み合わせるだけでハイファイシステムが完成する。さらに、HDMI ARC端子を積んでいるのでテレビや映像機器と連携し、Blu-rayディスクや放送をハイファイグレードの音で楽しむ用途にも活用できることも見逃せない。
ネットワークオーディオ機能はHEOSのプラットフォームを活用し、AmazonMusicなど高音質ストリーミングをスマホやタブレットの操作で手軽に楽しめる。USB接続のHDDに保存したハイレゾ音源の再生にも対応しているので、ダウンロードで購入した高音質音源を本来のクオリティで楽しみたい音楽ファンの期待にも応えてくれる。MODEL 40nのネットワークオーディオはアンプの付加機能の枠に収まらないほど内容が充実しているので、ネットワークを中心に据えて音楽にじっくり浸りたい人にも積極的にお薦めできる。
次ページMODEL 40n × CM1 試聴レビュー:「鳴りっぷりの良さに感心」