PR最新プリメインで往年の名スピーカーを鳴らす
マランツ「MODEL 40n」で休眠スピーカーが華麗に復活! 名機B&W「CM1」で試した
「MODEL 40nがCM1の新しい一面を浮かび上がらせた」
CM1はミニマムなユニット構成の良さを活かすために、クロスオーバーネットワークには6dB/Octのシンプルな回路を導入している。CM1はB&Wが上位シリーズも含めてネットワーク回路の設計を見直した時期に登場したスピーカーの一つで、その成果を今回の試聴でもはっきり聴き取ることができた。
弦楽三重奏の響きが混濁せず、楽器同士の関係を立体的に再現することがその重要な成果の一つなのだ。最新スピーカーにも受け継がれているB&Wの長所をあらためて聴き取ることができたのは大きな収穫だ。
リッキー・リー・ジョーンズがアコースティックギター一本で歌う「ヤング・ブラッド」のダイレクトかつエモーショナルな表現にも強く引き込まれた。ステージと聴衆が同じ空気を共有する雰囲気を忠実にとらえた優れたライヴ録音で、リッキー・リーの歌声に聴き手が即座に反応する様子が生々しく伝わってくる。
声の透明度の高さ、ギターが刻むリズムの鋭さと音が飛び出す勢いの強さなど、ライヴの高揚感を再現する要素がどれ一つとして曖昧にならない。余分な演出を加えないMODEL 40nの素性の良さが、スピーカーにそなわる素直な表現力をありのままに引き出すことで、ここまでリアルな臨場感が生まれるのだろう。
CM1の音は現代の最先端のスピーカーに比べると聴きやすい音調に感じることが多かったが、トリオ・ツィンマーマンやリッキー・リーのようなシンプルな編成の音源では、ダイレクトで鮮鋭な表現を強く実感する場面も多く、それらの曲では思いがけず鮮度の高いサウンドを引き出すことができた。MODEL 40nにそなわる柔軟かつ精度の高い表現力が、CM1から新しい一面を浮かび上がらせたのかもしれない。
(提供:ディーアンドエムホールディングス)