PRPhil Jonesのベースアンプブランドのテイストが活きる
サブウーファー「SW8」はステレオ再生の可能性を広げる!AIRPULSEのアクティブスピーカー3機種で徹底レビュー
■「SM200」と組み合わせ<定位が明確になり余韻も繊細に描く>
ロングストローク設計の13.5cmアルミコーンウーファーを搭載するSM200も試してみたが、それでも効果はある。A80ほど低域の量感が増すことはないものの、サウンドステージが広がる印象はあるし、楽器の一音一音の余韻が繊細になるようにも感じる。
意外に感じるかもしれないが、SM200との組み合わせでSW8導入効果をはっきり感じたのは、ジョン・アバークロンビーとヤン・ハマーによるギターとピアノのデュオ曲「Love Song」。それぞれの楽器の位置関係が明確になり、わずかに艶が増したリリカルなサウンドは、SM200のみで再生したときと比べてクラスが1段上がった印象だ。サブウーファーというコンポをホームシアター目線で捉えがちな層に、この導入効果は新鮮に感じられるに違いない。
アンプについても触れておきたい。径200mmというと、サブウーファーでは小ぶりな部類だが、SW8の音には余裕すら感じられる。それはエンクロージャーの堅固さやダウンファイヤー型デザインによるところもあるが、160W Class-Dアンプだからこその余裕、アナログ・プリアンプの採用などエンジニアリングの妙が大きく作用しているはず。俊敏な立ち上がりと立ち下りも、ドライバーユニットとアンプ部の連携が成功してこそだろう。
■デスクトップやコンポにも組み合わせたくなる
AIRPULSEブランド初となるサブウーファー、SW8。AIRPULSEアクティブスピーカーはもちろんだが、デスクトップシステムやミニコンポと組み合わせてもいいし、LFE入力に対応するからホームシアター用途にも活用できる。楽器のベース用に磨き上げた技術が絶妙なバランスでオーディオに生かされた、満足の行く1台といえる。
[SPEC]
●スピーカーユニット:200mm ロングストローク・ウーファー ●出力:160W ●周波数特性:25 - 160Hz ●クロスオーバー周波数:30Hz - 160Hz ●入力端子:RCA×1 ●外形寸法:278W×377H×295Dmm ●質量:9.8kg
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●AIRPULSEの対象モデル
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(提供:ユキム)