PR単なるエントリーモデルに留まらない豊富な魅力
機能強化で魅力アップ! ビクター“1万円切り”ノイキャン完全ワイヤレス「HA-A30T2」レビュー
また外音取り込みも同様に違和感なく自然で、イヤホンをつけながらでもスムーズに会話を行える。外音取り込みの使用時は自動的に再生音量が下がるため、いちいち再生を停止したり、音量を下げたりする必要が無いのも便利。
ノイズキャンセリングは右側をロングタップ、外音取り込みは右側を1回タップと、シンプルな操作で切り替えられるのも前モデルと同様で、とっさの場面でも使いやすい。なお、こうしたタッチ操作もアプリから細かく設定できるので、自分好みの操作感にカスタマイズするのもオススメだ。
次に紹介したい進化点が「マルチポイントの対応」だ。2台まで同時に接続することができるので、たとえばスマートフォンやPCと同時に接続、という使い方も可能。テレワークなどの勤務形態がすっかり浸透した昨今、ワイヤレスイヤホンをヘッドセットのように使う人も増えているため、こうした需要にもしっかり応えた形だ。
もちろん、スマートフォンの2台持ちや音楽プレイヤーとの併用など、アイデア次第で自由な運用ができるだろう。他にも片耳だけでの使用や、ワンタップでのミュート(通話時のみ)といった使い勝手の良い機能も揃っており、音楽再生以外でも幅広いシーンで活躍してくれそうだ。
HA-A30T2音質レビュー:聴き応えの良さ」は健在
最後に音質にも触れておこう。再生にあたってはiPhone 15 ProとAACで接続し、Apple Musicのストリーミング再生にてチェックした。
ALI「Professionalism (feat. 般若)」を再生してみると、やや中低域寄りのバランスで、ベースラインの太さやキックのアタック感が心地よく響く。満足感がありつつ適度なキレもあり、ラップボーカルもテンポ良く聴かせてくれる。
重さを引きずらない適度なローという印象で、他の帯域が埋もれてしまうこともなく、程よい聴きやすさにまとまっている。前モデルをレビューした時にも感じた、居心地良いなめらかさと絶妙な迫力を併せ持った「聴き応えの良さ」は健在といったところだ。
先述のサウンドモードを「BASS」に変更してみると、そうした「迫力」の部分が一段階強化される。調和のバランスを少しだけ飛びこえて、「中低域をメインに楽しむ」感じのバランスになるイメージだ。
ロックやダンスミュージックなど、ビートをパワフルに楽しみたい時にピッタリだろう。音楽再生だけでなく、Netflixなどで映画を観たり、ゲームを遊んだりするのにも相性が良さそうだ。
キミのね「レイドバックジャーニー」では、やわらかでキュートなニュアンスのボーカルと、楽しげなバイオリンの音色が踊るように重なり、中高域の表現力も魅力的であることが伝わってくる。
サウンドモードを「CLEAR」にするとよりわかりやすく、ボーカルなどが相対的に近く感じられ、ハンドクラップやスネアなども上側の成分が際立ち、粒感や音の伸び、その気持ち良く爽やかな響きが楽しめる。
これらのサウンドモードは、左側のタッチセンサーを長押しすることですぐに切り替えることができる(初期設定時)。楽曲のジャンルやゲーム・映画の視聴時などで好みに合わせるのもよいだろう。
1万円を切る手頃な価格ながら、Victorブランドならではのこだわりが詰まった「HA-A30T2」。機能性はさらに進化し、単なるエントリーモデルに留まらない豊富な魅力を持った本製品は、多くの人が様々な環境で自分らしく楽しめる“ちょうどいい”バランスの1台になりそうだ。
(提供:JVCケンウッド)