PR独自形状で進化した装着感もチェック
オープンイヤー型に特化した音響設計。AVIOTの“ながら聴き”完全ワイヤレス「TE-H1」レビュー!
実際に新形状の装着感をチェックしてみると、その効果は歴然。また耳にフックをかける位置を調整することで、かけていることの負担がなくなる。あえて「位置を調整する」と述べたのは、筆者の場合は耳の付け根から若干浮く形状でフィットしたため。耳のサイズや頭部の形状は個人差があるため、少し微調整しながら装着してみることを推奨したい。
さらに、メガネユーザーであり特に極太フレームを好む筆者とって、メガネと一緒に装着しても干渉がなかったところは嬉しいポイント。従来のイヤーフック型イヤホンはメガネに干渉してしまう機種もあったが、TE-H1ではそんな心配がなく扱えるのだ。
■大口径ドライバーや新技術「マルチダクト構造」、妥協のないサウンド設計を採用
続いて、TE-H1のサウンド設計についてもチェックしていこう。ドライバーユニットは新開発の14.2mm大口径ドライバーを搭載。これは一般的なイヤホンではなかなかない大口径サイズだ。
さらに、このドライバーはPET+パルプファイバーを用いた独自のハイブリッド振動板を採用し、剛性と柔軟性を両立。オープン型で外部に逃げる低音を大口径でカバーしつつ、繊細な高音も再現する構成となっている。
オープンイヤー型イヤホンを巡る技術的構造は他にもある。特筆すべきは、イヤホン内部に複数の音響経路(ダクト)を設けることで、音の位相や反射を精密にコントロールする技術「マルチダクト構造」だ。
具体的には、音の広がり感、オープンイヤーならではの空間表現に寄与するサブダクトと、ドライバー背面のアコースティックインピーダンスを最適化し、低域特性の最適化に寄与するアッパーダクトを配置し、コンパクトな筐体ながら正確な振動板駆動と最適な音響を実現したのだという。
そして、オープンイヤー型特有の悩みである音漏れ対策については、ダクト構造のみならず、デジタル機能として「音漏れ抑制モード」を搭載。音漏れする帯域をピンポイントで減衰させることで、音楽の主要帯域を残しながら音漏れを最小化してくれる機能だ。ほか、音質モードにはデフォルトの「高音質モード」を備え、専用アプリ「AVIOT SOUND ME」からいつでも切り替えが可能だ。
実際に音漏れ抑制モードをONにして音楽を再生してみると、確かに周囲への音漏れを大幅にカットする効果を確認。静かな室内では、高音質モード時に聞こえた音が一気に気にならなくなる。電車内などでは周囲の騒音と音量次第ではあるが、「シャカシャカ音が漏れる」効果が激減すると考えると、オープンイヤー型を使う安心感が増すだろう。
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