PR独自形状で進化した装着感もチェック
オープンイヤー型に特化した音響設計。AVIOTの“ながら聴き”完全ワイヤレス「TE-H1」レビュー!
音漏れ抑制モードと高音質モードのサウンドの違いとして、音漏れ抑制モードでは、やはり高域の伸びや刺さりを抑えていることがわかる。もっとも、音漏れ抑制モードでも中域の音の厚みや低音のエネルギーは充分に伝わる。ながら聞きの用途であれば、音漏れ抑制モードをメインに使用するのも良いだろう。
音質関連の機能としては、LDACコーデック対応によるハイレゾロスレス再生をサポートし、2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント接続も搭載というところは、まさに今どきの「機能全部入り」。なお、アプリではイコライザー設定(高音質モードのみ)や、タッチ操作のカスタマイズが可能だ。
バッテリー性能はイヤホン単体で約12時間、充電ケース併用で最大約42時間の連続再生が可能。そのほか、AI技術を活用した通話用マイクを内蔵し、IPX4相当の防水性能にも準拠。カラーバリエーションはブラック/ドーンネイビー/シルバーの3色を用意する。
■試聴インプレッション。ながら聴きを意識した“面白い”音づくり
それでは、実際にTE-H1の高音質モードで気になる音質をチェックしていこう。まずはAndroidスマートフォンを使用してLDACコーデックのサウンドを聞いてみると、最初に思った感想が「面白い」ということだ。
宇多田ヒカル『BADモード』を試聴すると、オープンイヤー型ながら歌声の定位が、耳や頭から若干前寄りの位置。このため、空間で音楽を聴くようなライブ感があるのが面白い。若干高域がシャープなことで歌声を立てるし、低音は欲張らず空気感で引き出すので、Creepy Nuts『Bling-Bang-Bang-Born』を聴いた際も耳の外で音が広がる。
静かな屋内で聴くと、いい意味で “ドンシャリサウンド” と呼びたくなる音。オープンイヤー型イヤホンは周囲の騒音もそのまま聞こえてくるわけで、決してフラットなサウンドがベストというわけではない。屋外で使うオープンイヤー型で、かつ音漏れに配慮して小音量でも聴くイヤホンのサウンドとしての狙いが、ハッキリとわかる。
なお、iPhoneでも用いられているAACコーデックで聴いた音質も、とても良好だ。LDACの音情報を出す志向は弱まってしまうが、サウンドとしての耳馴染みは、むしろAACの方が良いくらい。iPhoneユーザーはもちろん、Androidユーザーも接続性とのバランスも考えてAACも選ぶというのも、選択肢の一つとして良さそうだ。
AVIOT「TE-H1」は、新たなイヤーフック形状による快適な装着感と、周囲の音が聞こえる安全性を維持しつつ、技術的なアプローチによって音漏れと音質に取り組んだモデルとなっていた。特に屋外に持ち出す “ながら聴きイヤホン” を探している方には、充分にオススメできるイヤホンだ。
(提供 : プレシードジャパン)