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PR人気のLinkBudsシリーズがラインナップ拡充

ソニー「LinkBuds Fit」徹底レビュー!“もっと特別な” 新ながら聴きイヤホンの実力と「LinkBuds Speaker」連携の魅力

公開日 2024/10/30 06:30 高橋 敦
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LinkBuds Openは真ん中に穴の開いたリング型ドライバーを搭載し、その穴を通して周囲の音を耳に届ける構造を採用。周囲の音が文字通り素通りしてくるので、環境音の聞こえ方はシリーズ中でも特に自然。着け心地の軽やかさや開放感もリング型ならではのものだ。

LinkBuds Open。穴があいているので常に周囲の音を確認できる

対照的にLinkBuds Sは、イヤーピースで耳を塞ぐ一般的なカナル型イヤホン形状でノイキャンも搭載。その上でマイクを通しての外音取り込み機能でながら聴きにも対応する仕組みで、再生音/環境音/騒音を任意に調整できることが強みだ。

LinkBuds S。一般的な完全ワイヤレスイヤホン同様に耳の奥まで差し込むタイプで、高性能な外音取り込み機能で “ながら聴き” に対応

そしてLinkBuds Fitだが、こちらもノイキャン&外音取り込み搭載のカナル型で再生音/環境音/騒音のバランスを任意に調整可能。しかしカナル型でありつつフィット重視で設計された独特の新形状によって装着感は極めて軽やか。シリーズのコンセプトを最もバランスよく体現するモデルに仕上げられている。

今回レビューするLinkBuds Fit。耳の浅い位置で装着するタイプで、LinkBuds Sよりさらに高性能な外音取り込み機能を装備

ソフトな装着感と安定感が両立。ノイキャンも優秀



LinkBuds Fitの装着感は、イヤーピース周りの思い切った設計によるものだ。イヤーピースを取り付けるノズルは最小限の短さで、イヤーピースの傘の背もかなり低い。イヤーピースを耳の穴の奥まで入れるのではなく、耳の入口をふんわり覆うような形だ。それだけだと装着の安定感が不足するが、そこは本体から伸びる中空シリコン製の “しっぽ”「フィッティングサポーター」で補強。ソフトな装着感と安定感の両立に成功しており、着け心地は本当に軽い。

代わりに遮音性は若干低めだが、フラグシップ機「WF-1000XM5」と同じ最新世代チップ「統合プロセッサーV2」によるノイキャン性能は優秀。トータルでは十分な静かさを確保してある。ソニー完全ワイヤレス史上最高性能とされる外音取り込み機能と合わせて、再生音/環境音/騒音を自在に調整できる快適さは健在だ。

ただし普通のカナル型と装着感覚が異なるため、正しい装着位置が最初は少しわかりにくい。そこで「Sony Sound Connect」アプリには「装着状態の確認」機能が用意されている。画面の指示に従って装着時の自分の耳周りをスマホカメラで撮影。すると装着状態の判定や正しい装着状態への案内を行ってくれる。使い始めのうちはこの機能に頼ればOKだ。

無料のスマホアプリ「Sony Sound Connect」では装着の仕方レクチャーを始めとする様々な機能を利用可能

なお、このソニーオーディオの共通アプリは10月に名称とUIが刷新されたのだが、以前のアプリの機能も当然継承。自由度の高いイコライザーなどなど超多機能だ。再生音をカフェの店内放送のような距離感の聴こえ方に変化させてくれる「BGMエフェクト」なんて新機能まで用意されている。

ケースの完成度にも注目したい。蓋側と下側のそれぞれのサイドに丸みを帯びさせて柔らかな雰囲気を生み出し、そしてその丸みは蓋を開ける際の指の引っ掛かりにもなっている。ひとつのデザインで美観と使いやすさを共に引き上げている点が見事だ。またホワイトとグリーンのケースは個体ごとに異なるマーブル柄を採用。「自分だけの特別」をここでも演出してくれる。

ホワイトとグリーンのケースは個体ごとに異なるマーブル柄を採用

さらに別売オプションでフィッティングサポーターとケースカバーそれぞれ5色を用意。本体4色と合わせて、周りの誰とも被らないオリジナルのカラバリも作り出せる。

全5色(アッシュブルー/アッシュグリーン/アッシュピンク/アッシュバイオレット/ピュアブラック)のケースカバーとフィッティングサポーターを別売オプションとして用意。本体と同系色を装着するも良し、異なる色にするも良し、着せ替え感覚でも楽しめる

「LinkBuds Fit」レビュー:「音が良い!」と「耳が疲れない!」が両立



使い心地と同等以上に大切なサウンドもしっかりチェックしていこう。本機はLDACにも対応するが、今回はiPhoneとのAAC接続と高音質機能「DSEE Extreme」の組み合わせを中心に確認した。

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