PR「絶妙な製品に仕上がっている」
ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
装着性については「ハニカムリブ構造」に加えてもうひとつ、ヘッドバンドの内部にステンレス製のバンド部を採用していることも肝となっていそう。こちらによって安定した、それでいて強すぎず弱すぎず程よい締め付けを実現しているので、オンイヤーヘッドホンのようにちょっとした体の動きで耳からズレてしまうようなことはなく、しっかりした装着を保ち続けてくれる。
確かに軽さは正義だが、その魅力は安定した装着感を確保してこそ最大限に発揮される。HA-S99Nは、その真理を改めて実感させられる(こと装着性に関して)理想的な製品に仕上がっている。
装着性とANC、この2点だけ見ても購入意欲が高まる、なかなかに絶妙なパッケージングに仕上げられた製品といえるだろう。さらに、軽量モデルなのに(装着時などに)キシキシもカタカタもいわない可動部のしっかり感にも感心させられた。
■マルチポイント接続やスマホアプリ対応など充実の機能性
ANCはフィードフォワード+フィートバック方式のハイブリッドANC機能を搭載。オーバーイヤーパッドと合わせて、充分な静粛性が確保されている。風切り音抑制機能も搭載されているので、屋外でもしっかり活用できる。当然、周囲音取り込みモードも用意されているので、ANCまわりの機能性は万全といえる。
このほか、機能面では2つのデバイスを同時に接続させ自動切り替えできるマルチポイント接続に対応。こちら、PCで音楽を聴きつつ電話があったら自動切り替えで素早く対応できるなど、テレワークが当たり前となった時代には必須と言いたくなる機能をしっかりフォローしている。
また、有線接続も可能となっていて、バッテリー切れしても使い続けることができるのも嬉しい。とはいえ、連続再生時間はANCオンで約35時間、オフで約50時間と充分以上のタフネスさを持ち合わせているので、不満に思う人はいないだろうが。なお、BluetoothコーデックはSBCとAACに対応している。
もうひとつ、スマートフォン用アプリ「Victor Headphones」に対応していることにも注目だ。こちら、ANCのモード切替はもちろん、操作キーのカスタム化なども可能な便利アプリだが、なかでもイコライザー調整がなかなかに秀逸。
お馴染みのプリセットモードもなかなかだが、もうひとつ、マニアなら泣いて喜ぶ(!?)パラメトリック方式のイコライザーが搭載されているのだ。こちらによって、細やか、かつ自由度の高い音質調整が可能となっている。音質こだわり派こそ大いに活用して欲しい機能だ。
■「HA-S99N」レビュー(2):音質は「聴かせどころを心得たキャラクター」
老舗のオーディオブランドであり、音楽制作にも携わっているビクターの製品だからこそ、そのサウンドにはなかなかのこだわりが感じられた。
次ページ「音楽がどこでも手軽に楽しめる絶妙な製品に仕上がっている」