【連載】ガジェットTIPS
「QRコードをFAX送信」できる? できない?
行政・規制改革担当大臣の「FAX原則廃止」発言が話題です。テレワークが進まないからという説明ですが、ざっくり要因分析してみると...FAXでは「オフィスに足を運び人間の目で確認しなければならない労力」、「送られてきた文字情報を再度入力する労力」、「URLを貼れないために生じる労力」が生じます。
いずれもメールを使えば発生しない労力ですから、確かに一理あります。3つめは「QRコード」を使えばFAXでも対処できそうなものですが、現実的な解法とはいえないようです。
FAXの画質はノーマルモードが200×100dpi、ファインモードが200×200dpiと、一般的な印刷物(300dpi以上)と比べるとかなり粗いもの。スーパーファイン(200×400dpi)など解像度の高いモードも存在しますが、家庭用FAXではサポートしない機種もあるうえ、送受信に時間と費用がかかります。
実際に、PHILE WEBのURLを符号化したQRコード(186×186ピクセル)を作成し、家庭用FAXを使いノーマルモードで送信してみたところ、相手がURLの読み込みに成功したのは10回中8回でした。
ノーマルモードのように縦横の解像度が異なるFAX文書は、縦横の解像度を合わせる処理が行われる都合上、歪みが生じやすいという問題があります。失敗する可能性が低くはない現実を踏まえると、「QRコードはFAXできる」と言い切るには無理があります。読み取れない相手からクレームの電話がかかってきた、などと余計なアナログ仕事を増やす原因になりかねませんから、FAXにQRコードを貼るのは避けたほうがよさそうです。
いずれもメールを使えば発生しない労力ですから、確かに一理あります。3つめは「QRコード」を使えばFAXでも対処できそうなものですが、現実的な解法とはいえないようです。
FAXの画質はノーマルモードが200×100dpi、ファインモードが200×200dpiと、一般的な印刷物(300dpi以上)と比べるとかなり粗いもの。スーパーファイン(200×400dpi)など解像度の高いモードも存在しますが、家庭用FAXではサポートしない機種もあるうえ、送受信に時間と費用がかかります。
実際に、PHILE WEBのURLを符号化したQRコード(186×186ピクセル)を作成し、家庭用FAXを使いノーマルモードで送信してみたところ、相手がURLの読み込みに成功したのは10回中8回でした。
ノーマルモードのように縦横の解像度が異なるFAX文書は、縦横の解像度を合わせる処理が行われる都合上、歪みが生じやすいという問題があります。失敗する可能性が低くはない現実を踏まえると、「QRコードはFAXできる」と言い切るには無理があります。読み取れない相手からクレームの電話がかかってきた、などと余計なアナログ仕事を増やす原因になりかねませんから、FAXにQRコードを貼るのは避けたほうがよさそうです。