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耳を守ってライブを長く楽しもう

ライブ好き必見!話題の“音楽用イヤープラグ“を大音量で試してみた

公開日 2022/08/13 09:54 高橋 敦
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気になる各モデルの聴こえ方は? おすすめの使い分け方法も紹介



それでは気になる方も多いであろう、各モデルの音の印象を紹介しよう。今回の試聴は、大音量かつ大画面によって没入感高くライブ感を味わえる、カラオケボックスのデュアルプロジェクタールームにて実施した。

大音量試聴テストは、カラオケのデュアルプロジェクター部屋にライブ映像を映し出して実施

カラオケボックスの音響システムにスマートフォンを接続。ミュージシャンがYouTubeで公開してくれているライブ映像を大音量で流しながら、各モデルの聴こえ方をチェックした。なお、試聴時の音量レベルは、実際のライブ会場クラスとなる “90dB超” の音圧音量となるようにしっかりと調整を行った。

ライブ会場レベルの “90dB” 超の大音量で再生

ということで、まずは聴こえ方の印象を一覧にしてまとめてみたものがこちら。

各モデルの聴こえ方の印象まとめ

それぞれの印象を踏まえて、ライブシーンでの選択の仕方や使い分けについて考えてみると、

■Crescendo - Music→「音圧低減効果は控えめだが、音楽のバランスはほぼ完全にキープ
会場の音圧が少し大きくて若干キツイくらいのときには、ライブを通して装着しっぱなしでも音楽の聴こえ方にも違和感が出ないコイツ!

■Loop - Experience→「高域は少し削れるが、十分な音圧低減が得られる
長丁場のフェスを通して楽しみつつも、推しの出番前に耳が疲れてしまうのを避けるため、このイヤープラグで耳を温存しつつ、気になるバンドや推しの出番になったら外して “耳の真の力” を解放!

■Victor - EP-S433→「高域は大きく削れるが、低域もしっかり遮音し音圧低減効果は最も高い
オールスタンディングでなるべく前に行こうとしたら、ライブハウスの巨大スピーカーが目の前のポジションに来てしまった。「音量ヤバイから、とにかく音圧を下げて安全を確保っ」てときにも頼れる!

また、音楽側のサウンド傾向とイヤープラグ側の遮音傾向によって、相性の良し悪しが出る場合もある。今回の試聴では、Perfumeの『GAME』を聴くとそれがわかりやすかった。

Perfume『GAME』試聴時における、各モデルの聴こえ方の違い

たとえば、聴こえ方の自然さと遮音性の兼ね合いに優れるLoopは、総合的にはとても好印象。ただ、「低音強めなGAME」×「低音側の遮音性は弱めで、高音側の遮音性は強めなLoop」の組み合わせだと、個人の好みによってはサウンドバランスが若干低音側に偏っている、と感じる場合もあるかもしれない。

一方で、総合的には自然さより遮音性重視な印象のビクターだが、こちらは低音側もしっかり遮音してくれるので、『GAME』との組み合わせでは低音過多にはならなかった。

このように、聴く音楽によってイヤホンを使い分ける感じで、参加するライブのサウンドに合わせてイヤープラグを使い分ける、というのも全然アリかもしれない。



さて、音楽用イヤープラグの意義や必要性、実際の効果については理解していただけたことだろう。しかしそれを理解した上でも、やはりどうしても「ライブでイヤープラグ」にネガティブな印象を持ってしまう方もいらっしゃるかもしれない。

だがそこは考え方次第ではないかと思う。例えるなら、エアコンの温度設定をする際、エアコンから遠い席の人もいれば、風が直で当たる席の人、個人の暑がり・寒がりというのも関係してくるし、中々全員が快適って思える設定にするのは難しい。また、風が直で当たる席でそのまま寒さを我慢すれば、後に風邪を引いたり体調を崩してしまうことだってあるだろう。

同じようにライブの音量だって、どの席にいる人にもちょうど良い音量調整というのは極めて難しい。だからこそ、エアコンで肌寒ければ風邪を引かないよう上着を羽織る、といった感覚で、ライブの大音量が少しでもしんどいと感じたら、耳を守るためにイヤープラグを装着するのだ。そう考えれば、とても自然なことにも思えてこないだろうか。

場所によって音量差があるライブ会場において、もしもの時のためにイヤープラグを常備しておくのは自然なことかもしれない

音楽をこれからも長く楽しんでいく上で、耳の健康について意識することはとても重要だ。もしもの際に自分の耳を守るためにも、ぜひ自分に合ったイヤープラグを探してみてほしい。

そして、ライブに行った際に少しでも耳への危険性を感じたときは、それこそエアコン対策で上着を羽織るように気兼ねなくイヤープラグを装着し、これまで通り音楽を楽しんでもらいたい。

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