光るスマホ VS 折りたためるスマホ
最新スマホで自由研究!今注目の「Nothing phone(1)」「Galaxy Z Flip4」を個人的主観で比較してみた
実は昨年にも、前モデルの「Galaxy Z Flip3」に手を出しかけたのだが、海外発表でラインナップされていたパープルが日本上陸しないことに大いに落胆していた。だが、今回発表されたGalaxy Z Flip4は、そのパープルがどう考えてもメインカラー!日本発売はまだ決定発表されていないので、これで国内展開なしとなったら辛すぎるけれど、きっと秋頃には詳細が決定してパープルも日本展開されると信じ、東京原宿にある「Galaxy Harajuku」に訪問した。
フロント全画面がディスプレイのスマートフォンに、「折りたためる」という携帯電話(ガラケー)概念、このノスタルジーと先進性の融合で “他にはない感”は圧倒的!また、これまでも高品質なスマートフォンを展開してきたGalaxy製品であることの安心感もポイントかも。
従来から若干コンパクトになったというGalaxy Z Flip4、実際に手に取った印象はほぼ変わらない。ただ、外側にあるヒンジ(曲がる)部分が細くなっていて、折りたたんで正面から見た時の印象はよりスッキリした。また表面加工もさらっとしたマットな質感に変わり、ヒンジ部分や側面は光沢のある仕上がりに。比較するとGalaxy Z Flip4の方がより高級感があるように思う。
画面サイズなどもほとんど同じで、折りたたんだ際の外側に配置したカバーディスプレイも同様。1.9インチのカバーディスプレイには着信やメール、LINEなどの通知が表示されるほか、日付と時間、音楽サービス、天気情報、スケジュールなどが表示可能。何を表示させるかウィジェットも自由に設定でき、自分仕様にカスタマイズできるのは嬉しい点だ。
さらに、カバーディスプレイの背景には、写真のほかGIFや動画を設定できる。動画は表示サイズも拡大/縮小でき、最大15秒までとなるが設定時に好きな場面をトリミングできるので、お気に入りの映像箇所をピックして表示させられる。なお、そうした背景設定などは、本体を閉じた状態でカバーディスプレイをタップすることで表示する仕組みで、通常時は日時のみの省電力表示となる。
メイン画面は縦長の約6.7インチ有機ELディスプレイで、こちらもくっきりとした画面表示で美しい。折りたたみ機構を活用したフレックスモードを活用すれば、たとえばYouTubeなどでは、角度をつけると、上半分に映像、下半分にコントロール部分や関連動画と分割して表示。おかげで机に置いて両手が空いた状態で、映像視聴しながら他の作業もできるので、筆者は購入した暁にはレシピ動画を見ながらの料理をしたいと目論んでいる。
ただ、角度をつけた状態は致し方ないとして、完全に開いた状態でも、ディスプレイ中央部の曲がり癖のような跡はやはり残る。この部分がどうしても気になってしまいそうで心配という方は、一度体験スペースで製品に触れ、動画を全画面で見てみるなどして、事前に自分の許容範囲を確かめておきたい。
ちなみに、耐久性は従来よりもさらにアップしたという超薄型ガラスを搭載。パネル自体は従来から変わらないものの、割れなどには強そうな仕上がりだ。外側にも独自採用のCorning Gorilla Glass Victus+とアーマーアルミニウムのヒンジ部によって「Galaxyの折りたたみスマートフォン史上最強のタフさを実現」したとアピールされているので、安心できそうだ。
カメラは各12MPの超広角/広角カメラを搭載した二眼構成で、「ナイトグラフィー」による夜間撮影が強化されている。フロントには10MPのセルフィーカメラを備えている。またカバーディスプレイに撮影画面を表示してプレビューしながら、アウトカメラでのセルフィー撮影がしやすい「クイックショット」機能も。手をかざせば撮影できるセルフシャッターといった便利機能も揃う。
写真だけでなく動画撮影も可能で、そのままスマホを開いてフレックスモードにしてシームレスに撮影を続けられるとも。動画撮影時には、本体を横向きにして片手でスマホを構えれば、まるでハンディカムで撮影するようなスタイルになり、構えた手の親指で操作もできる。撮影しながらその被写体を手に取ったり向きを変えたり、取材時の撮影にも良さそう。スマホ一台で、スマホっぽくない自由度の高い撮影も折りたたみならではのメリットだ。