【第66回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
連続殺人事件をもとにした実話!韓国で大ヒットを記録した戦慄のクライム・サスペンス
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2008年製作の『チェイサー』をご紹介します!
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『チェイサー』(2008年・韓国)
(配信:U-NEXT )
韓国におけるアカデミー賞「大鐘賞」にて最優秀作品賞含む主要6部門受賞のほか、観客動員数500万人超え、レオナルド・ディカプリオがリメイク権(音沙汰はないままだが)を獲得するなど、大ヒットを記録したナ・ホンジン監督の長編映画監督デビュー作。
元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリヘルから、相次いで女たちが失踪。残された携帯電話の番号から、客の一人であるヨンミン(ハ・ジョンウ)へと辿り着くジュンホ。「女たちを殺した」とあっけなく犯行を認め警察に拘束されるヨンミンであったが、証拠不十分のため釈放されてしまう。諦め切れないジュンホは、独自に捜査を続けるのだが…。
韓国映画ならではの圧倒的な熱量と、目を背けたくなる程にエグい暴力描写のオンパレードが度肝を抜く本作は、何を隠そう2004年に起きた「ソウル20人連続殺人事件」をもとにした実話ベースの物語。その事実がまた、ヨンミンというシリアルキラーの不気味さを倍増させるに違いない。ストーリー展開に関しても、早々に犯人逮捕→自白→釈放と、先の読めない創意工夫が多分になされており、終始息つく暇を与えない。暴力的な元刑事VS猟奇殺人犯、その結末は是非ご自分の目と心で見届けてください!
(C) 2008 Big House / Vantage Holdings. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『チェイサー』(2008年・韓国)
(配信:U-NEXT )
韓国におけるアカデミー賞「大鐘賞」にて最優秀作品賞含む主要6部門受賞のほか、観客動員数500万人超え、レオナルド・ディカプリオがリメイク権(音沙汰はないままだが)を獲得するなど、大ヒットを記録したナ・ホンジン監督の長編映画監督デビュー作。
元刑事のジュンホ(キム・ユンソク)が経営するデリヘルから、相次いで女たちが失踪。残された携帯電話の番号から、客の一人であるヨンミン(ハ・ジョンウ)へと辿り着くジュンホ。「女たちを殺した」とあっけなく犯行を認め警察に拘束されるヨンミンであったが、証拠不十分のため釈放されてしまう。諦め切れないジュンホは、独自に捜査を続けるのだが…。
韓国映画ならではの圧倒的な熱量と、目を背けたくなる程にエグい暴力描写のオンパレードが度肝を抜く本作は、何を隠そう2004年に起きた「ソウル20人連続殺人事件」をもとにした実話ベースの物語。その事実がまた、ヨンミンというシリアルキラーの不気味さを倍増させるに違いない。ストーリー展開に関しても、早々に犯人逮捕→自白→釈放と、先の読めない創意工夫が多分になされており、終始息つく暇を与えない。暴力的な元刑事VS猟奇殺人犯、その結末は是非ご自分の目と心で見届けてください!
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |