【連載】ガジェットTIPS
USB充電器は「GaN」がおすすめ。どんなメリットがある?
「USB充電器は出力が大きいものがいい、だけどサイズと重量が増えるのはちょっと...」と考えている方も多いことでしょう。人気の小型タイプは、カバンに忍ばせることもある機器なだけに、パワー/充電の速さと携帯性のバランスが求められています。
USB充電器探しを始めると目につくのが、「GaN」という文字。それは窒化ガリウムだとすぐに突き止められるにしても、既存技術と比べGaNは何がちがうのか、そしてどこが有利なのか、理解しておきたいものです。
USB充電器においてGaNは、電界効果トランジスタ(FET)の素材として使用されています。従来、ACアダプタにおけるエネルギーを電力に変換する役割のパワーデバイスには、シリコン素材をベースとするMOSFETが利用されてきましたが、素材をGaNに置き換えた「GaNFET」にすることで、より優位となるのです。
まず効果のひとつは、発熱対策になること。GaNはシリコンに比べ高い熱伝導率を持ち、より効率的に冷却できるため、熱によるダメージを受けにくくなります。熱を抑えることは、エネルギー効率の向上にもつながるのです。
シリコン素材の部品と比べ、動作温度とスイッチング周波数が高いこともポイントです。ヒートシンクやコンデンサなどの部品の小型化にもつながるため、筐体サイズを小さくできます。また、スイッチング周波数が高ければ、耳障りなノイズの抑制にも役立ちます。
これからUSB充電器を買うときには、ぜひ素材をチェックして選んでみましょう。
USB充電器探しを始めると目につくのが、「GaN」という文字。それは窒化ガリウムだとすぐに突き止められるにしても、既存技術と比べGaNは何がちがうのか、そしてどこが有利なのか、理解しておきたいものです。
USB充電器においてGaNは、電界効果トランジスタ(FET)の素材として使用されています。従来、ACアダプタにおけるエネルギーを電力に変換する役割のパワーデバイスには、シリコン素材をベースとするMOSFETが利用されてきましたが、素材をGaNに置き換えた「GaNFET」にすることで、より優位となるのです。
まず効果のひとつは、発熱対策になること。GaNはシリコンに比べ高い熱伝導率を持ち、より効率的に冷却できるため、熱によるダメージを受けにくくなります。熱を抑えることは、エネルギー効率の向上にもつながるのです。
シリコン素材の部品と比べ、動作温度とスイッチング周波数が高いこともポイントです。ヒートシンクやコンデンサなどの部品の小型化にもつながるため、筐体サイズを小さくできます。また、スイッチング周波数が高ければ、耳障りなノイズの抑制にも役立ちます。
これからUSB充電器を買うときには、ぜひ素材をチェックして選んでみましょう。