【第142回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ
乗客は殺し屋のトム・クルーズ。巻き込まれ系クライムサスペンス!
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2004年公開の『コラテラル』をご紹介します!
◇
『コラテラル』(2004年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT / Hulu )
『ヒート』『インサイダー』『フェラーリ』などで知られる巨匠マイケル・マンが監督を務めるクライムサスペンス。ロサンゼルスでタクシードライバーをしているマックス(ジェイミー・フォックス)は、ある晩、謎めいた男・ヴィンセント(トム・クルーズ)を乗せる。仕事で一晩に5箇所を回らなければならず、高額な報酬を条件にタクシーの貸切を依頼するヴィンセント。規則違反ながらも金に目がくらんだマックスはそれを了承するのだが、ヴィンセントの正体はプロの殺し屋であり、5人のターゲットを殺す任務に巻き込まれてしまうのであった……。
数々の作品に出演し、現在ではアクション俳優として不動の地位を確立するトム・クルーズ。そんな彼が悪役を演じる機会は非常に少なく、『インタビュー・ウィズ・バンパイア』のレスタトを悪役とカウントするか否かは人それぞれだが、現代劇において本格的な悪役を演じたのは本作が初めてのこと。マイケル・マン監督から出演オファーを受けた際には悪役を演じることに躊躇したものの、「スティーヴ・マックィーン、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロらも悪役を演じてきた」という説得を受けて出演を承諾。白髪に無精髭というあまりお目にかかれないルックのトム・クルーズが誕生した。
そんな本作の見どころは、徐々に関係が深まっていく2人の男の人間模様。見ず知らずの他人であり、住む世界も大きく異なる2人であるが、5人のターゲットを殺しに行く道中で交わす言葉や行動を通して、徐々に相手の人となりを知っていく。そこで芽生える不可思議な連帯や友情めいたものが、ヴィンセントの凶悪さや計画を狂わせていき、悪夢のような一夜が明けていく。脇を固める俳優陣にはマーク・ラファロやハビエル・バルデムがおり、1シーンのみの出演だが、ジェイソン・ステイサムがカメオ出演している点もお見逃しなく!
TM & (C) 2004 DREAMWORKS LLC AND PARAMOUNT PICTURES CORPORATION.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。
『コラテラル』(2004年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT / Hulu )
『ヒート』『インサイダー』『フェラーリ』などで知られる巨匠マイケル・マンが監督を務めるクライムサスペンス。ロサンゼルスでタクシードライバーをしているマックス(ジェイミー・フォックス)は、ある晩、謎めいた男・ヴィンセント(トム・クルーズ)を乗せる。仕事で一晩に5箇所を回らなければならず、高額な報酬を条件にタクシーの貸切を依頼するヴィンセント。規則違反ながらも金に目がくらんだマックスはそれを了承するのだが、ヴィンセントの正体はプロの殺し屋であり、5人のターゲットを殺す任務に巻き込まれてしまうのであった……。
数々の作品に出演し、現在ではアクション俳優として不動の地位を確立するトム・クルーズ。そんな彼が悪役を演じる機会は非常に少なく、『インタビュー・ウィズ・バンパイア』のレスタトを悪役とカウントするか否かは人それぞれだが、現代劇において本格的な悪役を演じたのは本作が初めてのこと。マイケル・マン監督から出演オファーを受けた際には悪役を演じることに躊躇したものの、「スティーヴ・マックィーン、アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロらも悪役を演じてきた」という説得を受けて出演を承諾。白髪に無精髭というあまりお目にかかれないルックのトム・クルーズが誕生した。
そんな本作の見どころは、徐々に関係が深まっていく2人の男の人間模様。見ず知らずの他人であり、住む世界も大きく異なる2人であるが、5人のターゲットを殺しに行く道中で交わす言葉や行動を通して、徐々に相手の人となりを知っていく。そこで芽生える不可思議な連帯や友情めいたものが、ヴィンセントの凶悪さや計画を狂わせていき、悪夢のような一夜が明けていく。脇を固める俳優陣にはマーク・ラファロやハビエル・バルデムがおり、1シーンのみの出演だが、ジェイソン・ステイサムがカメオ出演している点もお見逃しなく!
TM & (C) 2004 DREAMWORKS LLC AND PARAMOUNT PICTURES CORPORATION.
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ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。 |