公開日 2002/11/28 15:00
DVD-AUDIOコンファレンス・ジャパンが開催(1)
<左>松下電器産業(株)AVC社社長 大坪文雄常務 <右>会場内では大スクリーンでセミナーが行われてる |
コンファレンスは、松下電器産業(株)AVC社社長 大坪文雄常務の開会の挨拶から始まった。大坪常務はDAP(DVD-AUDIOプロモーション)協議会の会長も務める。同氏は、DVD-AUDIOの現状を語る上で4つのポイントがあると述べた。
1つ目は、今年の4月にDAP協議会が設立されたこと。「当初はハード・ソフト16社の構成メンバーで始め、現時点ではソフト10社・ハード13社の合計23社に参加していただいています。これは国内のほとんどのハードウェアメーカーが参画していることを意味しており、この国内での動きを海外でも展開していきたいと思います。」
2つ目は、ハードウェアの充実。「単品コンポ、ポータブル、ミニコンポ、カーオーディオ、ホームシアター等々、DVD-AUDIO再生機器は40機種を越え、充実してきた。また、セキュアな環境でPC上のサウンドカードでマルチチャンネル再生が可能になってきており、ハードウェアの幅は広がってきている。ユナイティッド・エアライン社の航空機のシートにも再生機器が搭載されています。」
3つ目はLSIの1チップ化。「来期2003年度中にはDVD-VIDEOとAUDIOのLSIの1チップ化が進み、約70%のハード機器がDVD-AUDIO対応となり、普及台数は1000万台になる予定です。」そして最後に「ソフトウェアも順調に進展しており、例えば米国の人気ミュージシャンFaith Hillのマルチチャンネルソフトなどもリリースされている。国内のレーベルも続々と発売、発売予定を計画しており、全世界で500タイトルが現時点でリリースされています。」
「CDが1980年に発売され、すでに20年が経過し、オーディオはどんどん進化しています。そして最近では、よりセキュアで高音質、高機能なソフトが求められています。音楽業界は順調満帆とはいえないようですが、新しいメディアとしてのDVD-AUDIOがそれを救う役割となればいい」と締めくくった。
(AV REVIEW編集部)