公開日 2005/08/04 14:34
アップル、「iTunes Music Store」を日本でスタート 100万曲を用意し1曲150円から
アップルは本日、音楽配信サービス「iTunes Music Store」を日本でオープンした。
「iTunes Music Store」は、これまでアメリカをはじめとする19カ国でサービスを行っている。iPodの音楽管理ソフトである「iTunes」とシームレスに統合されたユーザーインターフェース、低価格かつ一律の楽曲価格、iPodとのスムーズな連携などが特徴で、全世界で人気を博している。2003年4月のサービス開始以来、すでに5億曲が販売され、1日あたり150万曲が新たにダウンロードされている。
国内の「iTunes Music Store」で提供される楽曲数は約100万曲。楽曲を提供するソフトメーカーはエイベックスなど15社。ソニーミュージックなどは今のところ参加していないが、それでも楽曲数は日本最大級となっている。すべての楽曲が試聴できるのも特徴で、試聴の長さは30秒、品質は販売するものと同じ。
1曲あたりの販売価格は150円と200円の2種類。200円のものは全体の1割程度で、残りは150円で販売される。もちろんアルバム単位での購入も可能。
ウルフルズやglobeによる「iTunes Music Store」専用の楽曲や、すでに発売されているアルバムのiTunes専用バージョンなども用意される。また、MAROON5のカバーなど未発表曲も網羅したB'zのコンプリートボックスセットも販売している。このボックスセットは18,800円で販売しており、総曲数は341曲なので、1曲あたり55円で購入できる計算になる。そのほかにも、浜崎あゆみの旧アルバムが3〜400円で販売されているなど、かなり安価な商品も目に付く。
購入した楽曲は、5台までのコンピューターにコピーできる。また、無制限にCDやiPodに転送が可能。他の音楽配信サービスに比べ、ユーザーの権限はかなり大きくなっている。
そのほか、RSSを利用した新しいかたちのオンラインラジオ配信「ポッドキャスト」や、落語や小説などの朗読が楽しめる「オーディオブック」、ユーザーが自らのプレイリストを紹介する「iMix」などの機能も用意される。
楽曲購入の決済はクレジットカードで行うが、プリペイドカード「iTunes Music Card」も用意される。2,500円、5,000円、10,000円の3種類があり、アマゾン ジャパン、コジマ、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、アップルストアで購入できる。
発表会にはアップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏が登場、自らサービスのプレゼンテーションを行った。
ジョブズ氏はまず、アップルの直販ストアであるアップルストアが全世界で112店舗に達し、国内でも、8月6日にオープンする渋谷店を含めて4店舗が稼働していることを説明。これらの店舗はいずれも好調で、4月に発売したMac OS X Tigerの人気も手伝い、直近ではWindows陣営の2倍のスピードで成長していると語った。
iPodも全世界で高い人気を維持しており、05年度はすでに600万台を出荷。ジョブズ氏は「ほかの人気ハードと比べてみると、PSPが約200万台なので、iPodはPSPの3倍売れたことになる」と好調ぶりをアピールした。
ジョブズ氏によれば、アメリカでのiPodのシェアは74%と非常に高い水準にあるが、国内では36%で、2位には22%のソニーが猛追している。ジョブズ氏は「日本国内でDAPを現在所有しているユーザーは27%だが、74%のユーザーがこれから欲しいポータブルミュージックプレーヤーにDAPを挙げている。まだ成長の余地がある」とし、今回の「iTunes Music Store」のオープンによりさらなるシェア拡大を狙う。
「iTunes Music Store」について同氏は「Made For Japanであると同時にMade In Japanでもある」とし、前述したB'zのボックスセットなど、国内向けに用意した特別企画をアピール。自らパワーブックを使ってデモを行い、その使い勝手の良さを強調した。オーディオブックの説明で志ん生の落語や「隠し剣 鬼の爪」を再生したり、楽曲を検索する際には「ストーンズ」とカタカナで入力したりと、プレゼンの各所に用意された小ネタが披露されるたび、会場から歓声が上がった。
プレゼンテーションの最後は、先日のフジロックフェスティバルにも出演したグラミー賞受賞アーティスト、ベックが登場。アコースティックギターを抱えて2曲を披露した。
さらにジョブズ氏は、サム・クックやアニマルズ、ローリング・ストーンズなど初期のAbkcoカタログタイトルを全世界の「iTunes Music Store」で提供すると発表。これにより、ローリング・ストーンズのほぼすべての楽曲が購入できることになる。また、9月6日に発売予定のストーンズの新アルバム「A Bigger Bang」に、iTunes限定のボーナスビデオを特典として用意したスペシャルバージョンの予約販売も行われる。
(Phile-web編集部)
「iTunes Music Store」は、これまでアメリカをはじめとする19カ国でサービスを行っている。iPodの音楽管理ソフトである「iTunes」とシームレスに統合されたユーザーインターフェース、低価格かつ一律の楽曲価格、iPodとのスムーズな連携などが特徴で、全世界で人気を博している。2003年4月のサービス開始以来、すでに5億曲が販売され、1日あたり150万曲が新たにダウンロードされている。
国内の「iTunes Music Store」で提供される楽曲数は約100万曲。楽曲を提供するソフトメーカーはエイベックスなど15社。ソニーミュージックなどは今のところ参加していないが、それでも楽曲数は日本最大級となっている。すべての楽曲が試聴できるのも特徴で、試聴の長さは30秒、品質は販売するものと同じ。
1曲あたりの販売価格は150円と200円の2種類。200円のものは全体の1割程度で、残りは150円で販売される。もちろんアルバム単位での購入も可能。
ウルフルズやglobeによる「iTunes Music Store」専用の楽曲や、すでに発売されているアルバムのiTunes専用バージョンなども用意される。また、MAROON5のカバーなど未発表曲も網羅したB'zのコンプリートボックスセットも販売している。このボックスセットは18,800円で販売しており、総曲数は341曲なので、1曲あたり55円で購入できる計算になる。そのほかにも、浜崎あゆみの旧アルバムが3〜400円で販売されているなど、かなり安価な商品も目に付く。
購入した楽曲は、5台までのコンピューターにコピーできる。また、無制限にCDやiPodに転送が可能。他の音楽配信サービスに比べ、ユーザーの権限はかなり大きくなっている。
そのほか、RSSを利用した新しいかたちのオンラインラジオ配信「ポッドキャスト」や、落語や小説などの朗読が楽しめる「オーディオブック」、ユーザーが自らのプレイリストを紹介する「iMix」などの機能も用意される。
楽曲購入の決済はクレジットカードで行うが、プリペイドカード「iTunes Music Card」も用意される。2,500円、5,000円、10,000円の3種類があり、アマゾン ジャパン、コジマ、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、アップルストアで購入できる。
発表会にはアップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏が登場、自らサービスのプレゼンテーションを行った。
ジョブズ氏はまず、アップルの直販ストアであるアップルストアが全世界で112店舗に達し、国内でも、8月6日にオープンする渋谷店を含めて4店舗が稼働していることを説明。これらの店舗はいずれも好調で、4月に発売したMac OS X Tigerの人気も手伝い、直近ではWindows陣営の2倍のスピードで成長していると語った。
iPodも全世界で高い人気を維持しており、05年度はすでに600万台を出荷。ジョブズ氏は「ほかの人気ハードと比べてみると、PSPが約200万台なので、iPodはPSPの3倍売れたことになる」と好調ぶりをアピールした。
ジョブズ氏によれば、アメリカでのiPodのシェアは74%と非常に高い水準にあるが、国内では36%で、2位には22%のソニーが猛追している。ジョブズ氏は「日本国内でDAPを現在所有しているユーザーは27%だが、74%のユーザーがこれから欲しいポータブルミュージックプレーヤーにDAPを挙げている。まだ成長の余地がある」とし、今回の「iTunes Music Store」のオープンによりさらなるシェア拡大を狙う。
「iTunes Music Store」について同氏は「Made For Japanであると同時にMade In Japanでもある」とし、前述したB'zのボックスセットなど、国内向けに用意した特別企画をアピール。自らパワーブックを使ってデモを行い、その使い勝手の良さを強調した。オーディオブックの説明で志ん生の落語や「隠し剣 鬼の爪」を再生したり、楽曲を検索する際には「ストーンズ」とカタカナで入力したりと、プレゼンの各所に用意された小ネタが披露されるたび、会場から歓声が上がった。
プレゼンテーションの最後は、先日のフジロックフェスティバルにも出演したグラミー賞受賞アーティスト、ベックが登場。アコースティックギターを抱えて2曲を披露した。
さらにジョブズ氏は、サム・クックやアニマルズ、ローリング・ストーンズなど初期のAbkcoカタログタイトルを全世界の「iTunes Music Store」で提供すると発表。これにより、ローリング・ストーンズのほぼすべての楽曲が購入できることになる。また、9月6日に発売予定のストーンズの新アルバム「A Bigger Bang」に、iTunes限定のボーナスビデオを特典として用意したスペシャルバージョンの予約販売も行われる。
(Phile-web編集部)